経済面で強気になれない日本
「実際、日本はジレンマに陥っている。経済をどん底から救い出すため、ますます重要となる中国市場に頼らなければならない一方で、未だ米国の軍事支配下にあるため、政治と軍事面では米国に協力しなければならない」と、評論家の宋暁軍氏。また、「中日経済交流の規模が拡大し、日本の中国に対する経済依存度が高まりさえすれば、いかなる白書も実際の意義を持たない。生活と白書のどちらをとるかというのは、日本が直面しているジレンマで、最終的な選択は明白なはずだ」と述べた。
ジェトロの資料によると、日本の対中輸出は2006年から持続的に増加し、2011年に中国は黒字から赤字に逆転する可能性もあるという。
ところが、日本の政界では、中国との経済貿易協力を積極的に推し進める意欲はそれほど高くないようだ。日本の総合研究開発機構の阿部一知アナリストは、東アジアの政治環境が複雑であるため、日本政府は経済貿易協力の展開に非常に慎重だとしている。その一方で、アセアンが東アジア自由貿易区において中枢としての役割を高め、米国が自由貿易区を利用してアセアンに近づくことに、中日両国は警戒していると指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年8月5日