ヤクザの脅迫が生んだ「福島の勇士」 潜入記者が暴いた驚くべき裏事情

ヤクザの脅迫が生んだ「福島の勇士」 潜入記者が暴いた驚くべき裏事情。

タグ: ヤクザ 福島 勇士 フクシマ50 暴力団

発信時間: 2012-03-12 10:34:17 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

驚くべき「裏事情」を掘り当てた原発潜入

福島原発危機における暴力団の働きは、ことさら大きい。福島の被害状況は誰が見ても深刻なもので、多くの原発作業スタッフは現場を離れた。日本メディアの当時の報道によれば、高濃度の放射能が検出された発電所に残って作業を続けたスタッフはわずか50名で、彼らは「フクシマ50」と賞賛されている。しかし鈴木氏によれば、その中には、暴力団に派遣された者たちも少なくないという。

潜入ジャーナリスト、そして元『実話時代BULL』編集長の鈴木氏は、これまで1000人以上の暴力団員と接してきた。『ヤクザと原発』を完成させるべく、長い間噂されてきた原発事業と暴力団の深いつながりについての証拠を手に入れようと、彼は福島へ向かった。

東電内部に潜入するのは、いとも簡単なことだった。震災後に、福島原発の作業員になることはとても容易なことだったのだ。去年3月の水素爆発後、復旧作業は極めて危険なものとなった。放射能レベルがあまりに高く、日本政府は放射線量の安全基準値引き上げを余儀なくされた。その後、福島原発の作業員数は急減し、東電は下請け企業にできるだけ多くの作業員を集めるよう命令し、作業報酬についても、初めは5万円/日だったものが、一時は20万円/日にまで跳ね上がった。しかし、新しい作業員はなかなか集まらない。報道によれば、福島県職員が次のように語っているという。「誰が来ても死あるのみ、誰もこの仕事に寄り付かない。」

作業員募集担当者が鈴木氏に語った事故発生後の東電下請け会社とのやり取りによれば、「通常、原発に入る際には皆必ず被爆防止個人資料管理マニュアルを受け取ることになっているのだが、今はこれが余計なこととされ、早く作業員を中に入れればよいと言われた。作業員を原発に派遣する際、事前に健康診断を行う時間さえ与えられていない。」

ずっと作業員募集に当たっていた暴力団一派のリーダーは鈴木氏にこう語った。「汚くて危険な仕事だ、帰る家がない者、暴力団員や借金で首が回らない奴らにしかできない。」

これらの情報は、鈴木氏の潜入期間中に全て実証されることとなった。作業員募集のプロセスも簡単で雑なものだったため、鈴木氏はいとも簡単に中にカメラを忍ばせた腕時計をはめて原発内に入ることができた。数ヶ月の潜入期間を経て、彼は、ともに働く作業員のほとんどが「かき集めの素人集団」であることに気付いた。帰る家がない者、長期失業者、元暴力団員、ヤクザに借金のある負債者、さらには知的障害者までもがそこで作業をしていた。

中には脅迫されて福島に働きに来た者もいるが、自身で決心して来た者もいる。その理由は、鈴木氏によればこうだ。「もし明日にでも死んでしまうような仕事なら、誰も自ら進んでここへは来ないだろう。しかし、被爆によって死ぬとしてもそれは10年以上も後のこと。もし、ヤクザに多額の借金をしている者なら、今すぐ殺されてしまうよりは、10年後に死ぬ方がよっぽどましだと考えるだろう。」

作業員の中には、騙されて来たという者も少なくない。毎日新聞の最近の報告によれば、福島原発が去年7月に日本南部から募集した作業員たちがその被害者であるという。そのうちのある作業員によれば、「途中でやめようとしたら、雇用側が現地の暴力団の名前を挙げたので、黙って従うしかなかった。もし東電が事実を知らなかったと言うなら、それは全くの嘘だ。」

作業員の待遇差と劣悪な作業環境

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