日本の米は中国市場ではずっと高級な農産物の代表とされてきたが、今、中国の米が日本の市場で爆発的に売れている。その価格は既に高いことで有名な日本の国産米に近づいている。
「日本新聞網」17日付の記事によると、日本福井県の大型スーパー「GENKY」において、中国米は既にメイン商品となっており、人気が高く、値段もどんどん上がっている。1袋10キロの中国米は既に2580円(約215元)まで値上がりしており、日本の国産米に比べたった10%ほど安いだけである。同スーパーの責任者は取材に対し、「日本の消費者は中国米に抵抗感がなく、売れ行きもとても好調である」と述べた。日本の大手スーパーチェーン「西友」は2012年3月から傘下の主要スーパーで中国米を販売しており、こちらの売れ行きも良好だ。
中国米が日本で売上を伸ばしている主な要因は、2011年の東日本大震災と原発事故による放射能の影響で、国産米の供給が緊迫し、価格が上がり続けたことにある。また、国産米の主要生産地は原発事故が発生した東北地方で、消費者は放射能汚染による米の安全性に不安を抱いているため、中国米は国産米の代替品として売れ行きを伸ばした。また、サプライヤーとスーパー側は、中国米、特に中国の東北地方で生産されている米は日本の米と似ており、共に「短粒種(ジャポニカ米)」という品種で、味も大きな差がなく、日本の消費者に受け入れられやすいと考えている。
現在の日本国内の米の消費量は毎年800万トンで、自国の農業従事者を保護するため、政府は国外の米の輸入量を77万トン、消費量全体の約10%に制限している。品質とコストを考慮し、日本のスーパーやファストフード店は中国米の輸入量を拡大することを望んでいるが、日本の農林水産省は短期間で中国米の輸入を拡大するのは「比較的困難」であるとの見方を示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年6月18日