中国社会は、民間の釣魚島保護活動には国の総合力のサポートがあることをはっきり認識しなければならない。政府が島上陸を公に支持していないことは、活動家の単独の行動であることを意味するわけではない。彼らが無事に到着して戻ることができ、日本の海上保安庁の巡視船が実弾でなく放水砲を放つのは、すべて中国の力に守られているためである。
中国政府と香港特別行政区政府は、活動家を早急に救い、日本の法律で処理されないようにしなければならない。そうすることで、今回の行動の実際の効果を発揮でき、日本ではなく、中国の得点にすることができる。そのために、中国は十分な外交手段を用意し、日本との勝負に備える必要がある。
中国は釣魚島保護においてすでに素晴らしい成果を出している。日本が「実効支配」する釣魚島は今は完全に無人島であり、日本は開発に乗り出せず、島上陸はタブーとされ、中国の顔色も伺わなければならない。これはロシアが南千島諸島(日本名:北方四島)で、韓国が独島(日本名:竹島)で行う遠慮ない開発と大きく異なる。
しかし、中国が今すぐに釣魚島を奪い返せないことも国民に冷静に受け入れさせなければならない。このような行動は大規模な戦争になり、そうなれば中国国民の利益にならない。
釣魚島をめぐる複雑な駆け引きは中国の実力と知恵を試すと同時に、中国の官民の相互信頼と意気投合も試している。対外紛争が適切に処理されなければ、多くの国で内部論争が起きやすくなる。中国に多方向からの対外摩擦がある今、確固不抜な内部の団結は勢いで相手を圧倒する最良の手段である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年8月16日