資料写真:2008年日本陸上自衛隊第6師団のアメリカでの軍事演習
21日から始まったこの度の日米合同軍事演習について、中国国防大学軍事後方支援・軍事科学技術装備教研部副主任である張召忠海軍少将は「日米が例年行う軍事演習は多いが、島嶼防衛を想定した訓練は初めてであるため、中国は注意すべきである」との見方を示している。
「中国を怒らせたくない日本」
日本当局は今回の訓練に対し、「特定の第三国を敵国として想定したものではない」としているが、日本の防衛省官僚は一方で、「今回の軍事演習は釣魚島の防衛を念頭に置いたものである」と宣言しており、日本側の所謂「島嶼防衛」訓練は、つまりは中国の釣魚島を狙ったものであるということは明らかだ。そして、日米合同軍事演習の訓練地に西太平洋のテニアン島を選んだのは、釣魚島から遠く離れているからである。敏感な地域を避けることで、日本も中国を怒らせたくないと考えているようだ。
張海軍少将は「共同訓練の戦術から分析すると、日米はテニアン島が中国軍に占領されたときのことを想定して実施している。日米安全保障条約に従えば、アメリカと日本は連携して島の奪還を行う。アメリカは軍事的な優勢を利用して、まずはテニアン島の制空権、制海権及び制電磁(情報)権を掌握し、その後に日本の自衛隊が島に上陸する。これは日米合同軍事演習で良く見かける作戦でもある」と説明した。
「中国をけん制することを狙うアメリカ」