『読売新聞』は、この度の講演から、丹羽大使は日中関係に対する強い危機感を露にしただけでなく、一種の不安と焦りを感じていることがわかるとの見方を示している。丹羽大使は「日本が領有権を譲る必要は全くない」としながらも、幾度となく領土問題に触れたが、中国との間に「領土問題」が存在する事を日本政府が認めていない。『朝日新聞』によると、18日に野田佳彦首相と会談した際、丹羽大使は既に「強い危機感」を野田首相に伝えているという。また、『毎日新聞』の報道によると、丹羽大使は講演で、ドイツとフランス両国の歴史に触れ、「両国の首脳の指導力、信頼関係、そして安定した政治情勢は、両国が領土問題を克服するための重要な鍵となった。日中関係もこれを見習い、関係改善のための環境を形成するべきである。そのためにも、両国は今後も絶えず努力し続ける必要がある」との見解を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年10月22日