中国の新しい指導グループの印象、安倍政権の現状、中日関係の行方などについて、「参考消息」の記者は日本の前衆院議長、前自民党総裁の河野洋平氏をインタビューした。「新華ネット」が伝えた。
記者:日本のメディアは中国外交部の王毅部長に注目している。
河野氏:新任の王毅外交部部長は、駐日大使の経験を持つ知日派であり、王部長の就任は日中関係にプラスになると日本は見ている。私も王部長とは面識があるが、非常に公正で、鋭い目で問題を見る人だという印象がある。
私は、中国の知日派に注目するよりむしろ、日本はより多くの「知中派」を育てることに力を入れるべきであると思う。先般、日本の新聞やテレビを見ると、中国に関するマイナス報道が非常に多く、日本国民の中国に対する感情はそれらの報道によって左右されるべきではなく、貿易や文化交流、人と人の交流などの様々な方法で中国に関する正確な知識を得ることで、中国に対する誤った見方かどうかを判別できる力を身につけるべきである。中国もまた、日本に対し、より多くの中国に関する正確かつ偽りのない情報を提供していく必要がある。
日本も中国も、互いの国の実情を理解できる人材をもっと多く育てるべきである。両国は主権をめぐって対立しているものの、民間交流を途絶えさせてはいけない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年4月2日