河野氏「安倍カラーが全面に出るかどうかを判断するのは時期尚早」

河野氏「安倍カラーが全面に出るかどうかを判断するのは時期尚早」。

タグ: 河野洋平 安倍カラー 

発信時間: 2013-04-02 16:00:17 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国の新しい指導グループの印象、安倍政権の現状、中日関係の行方などについて、「参考消息」の記者は日本の前衆院議長、前自民党総裁の河野洋平氏をインタビューした。「新華ネット」が伝えた。

記者:安倍政権の政権基盤はどうか。

河野氏:近年、日本は毎年首相が変わっている。どの首相も目下の問題だけに注目し、政治的成果を挙げることはできていない。2012年末の総選挙の末、安倍晋三氏が率いる自民党が大差で勝利を手にした。安倍首相が問題なく国民の期待に応えることができれば、この政権は4年前後は維持できるだろう。そうなれば、安倍首相も各国の指導者と十分な意見交換ができる。

『参考消息』:安倍政権の高い支持率の理由は、隣国を刺激するような行動をまだ取っておらず、本領を発揮していないからとの見方を示していたが、7月の参議院選挙で自民党が勝利した暁には、安倍首相は保守色の強い「安倍カラー」を全面に出していくのだろうか。

河野氏:参院選は自民党が勝つと見ている。安倍首相は「力の政治」を主張しており、自民党が党内基盤を固め、巨大な勢力を取り戻すのを待ってから、憲法を改正し、自衛隊の集団的自衛権の行使の容認に向けて動く考えである。また、安倍首相は自衛隊の力を強化することによって、中国や韓国などが領土問題において、さらなる行動を取るのを阻止しようとしている。しかし、国際社会はそのような考え方を認めていない。アメリカも日本の隣国との関係改善を望んでいる。日米首脳会談で、その考えは既に安倍首相に伝えられており、そのために安倍首相もずっと「安倍カラー」を封印し、耐えているのだと私は見ている。安倍首相の忍耐によって、日中関係は更なる悪化を免れ、国民に安心感を与えることで、安倍政権の支持率上昇に繋がっている。

本来なら、安倍首相は参院選後に本領を発揮する狙いだった可能性があるが、現在のやり方が国民の高い支持を得ていることを考慮し、当初の考え方を変えるかもしれない。一度失敗を経験している安倍首相は、前よりも賢くなっている。そのため、安倍氏が参院選後にやりたい放題に動くかどうかを判断するのは時期尚早である。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年4月2日

iphoneでもチャイナネット!

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
 

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。