河野洋平氏:中日関係は実質的な利益ばかりを重視してはならない

河野洋平氏:中日関係は実質的な利益ばかりを重視してはならない。

タグ: 河野洋平 中日関係 実質的な利益

発信時間: 2013-04-02 16:51:10 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国の新しい指導グループの印象、安倍政権の現状、中日関係の行方などについて、「参考消息」の記者は日本の前衆院議長、前自民党総裁の河野洋平氏をインタビューした。「新華ネット」が伝えた。

「両国関係がここまで悪化するとは、信じがたいことだ」

記者:安倍首相は釣魚島に領土問題が存在せず、外交による交渉の余地はないと発言した。これは以前の自民党の認識と同じか。

河野洋平氏:以前はこのような(複雑かつ深刻な)事態に陥っていなかった。私は現在の日中間には、故意に両国関係を刺激しようとする人がいると思っている。両国首脳は40年前に国交正常化実現に向け、大変な努力をした。先人の努力を振り返り、現在に目を向けると、両国関係がここまで悪化するとは信じがたいことだ。どうしてこうなったのだろうか。個人的には、このような状況は予想外であった。このような状況に一部の人は得意になっているが、国民が満足することはない。

記者:河野氏は戦争を体験しているが、日本ではそのような政治家が減り続けている。日本の隣国との関係が、ますます困難になることはないか。

河野洋平氏:日中関係を真面目に考える必要はなく、儲かるか否かだけを重視し、実質的な利益があれば友好を実現すべきだ。現在、このような考えが聞かれるが、これでは真の友人にはなれない。真の友人は、相手側から利益を得るのではなく、相互尊重・相互信頼を重視すべきだ。相互尊重の関係を構築するためには、まずその手段を模索しなければならない。

私は訪中するたびに、あたたかなもてなしを受け、いつも新たなものを学ぶことができる。私は中国の友人を最も尊重しており、最も信頼している。私は中国の友人から金を稼ごうとしたことは一度もない。当然ながら、利益のための友好や、安心感を得るための友好も重要だが、日中の両国関係がそれだけに留まるはずがない。

記者:現実主義は重要だが、理想主義も欠かせないということか。

河野洋平氏:私が政界にいた当時、政治家は現実的になり、理想主義的でありすぎてはならないと多くの人が言っていた。しかし政治は理想から離れてはならず、理想を掲げ、理想に向かい一歩また一歩と近づくべきだ。これは政治家がやるべきことではなかろうか。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年4月2日

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