戦争を開始するのは権力・指導者である。実際に戦争するのは彼らではなく一般の国民である。一国民として戦争絶対反対の精神をもっていても、国民としての道義からは戦争に参加せざるをえない。
戦争というものは、権力・指導者の威勢を強固にはするが、国民は敵と遭遇する前に、まず自分の《精神》を圧殺されるのである。靖国参拝で「戦争で尊い生命を失った英霊に尊崇の念を捧げるのが、なぜいかんか。心の問題だ」というが、軍隊内部の悲惨な暴力行為の歴史も含めて、戦争の事実を隠し、戦争を美化している。戦死された方々に対する二重の圧殺である。
威勢のいいことを呼号する連中の言葉は全然中身がないのである。
奥井禮喜氏のプロフィール
有限会社ライフビジョン代表取締役
経営労働評論家
日本労働ペンクラブ会員
OnLineJournalライフビジョン発行人
週刊RO通信発行人
ライフビジョン学会顧問 ユニオンアカデミー事務局
1976年 三菱電機労組中執時代に日本初の人生設計セミナー開催。
1982年 独立し、人と組織の元気を開発するライフビジョン理論で、個人の老後問題から余暇、自由時間、政治、社会を論ずる。
1985年 月刊ライフビジョン(現在のOnLineJournalライフビジョン)創刊。
1993年 『連帯する自我』をキーワードにライフビジョン学会を組織。
2002年 大衆運動の理論的拠点としてのユニオンアカデミー旗上げ。
講演、執筆、コンサルテーション、インターネットを使った「メール通信教育」などでオピニオンを展開し、現在に至る。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年5月13日