シンガポール国立大学東アジア研究所の陳剛研究員は、「麻生氏の今回の発言は、自民党の参議院選挙の勝利と大きく関連している。自民党は選挙の勝利により改憲への抵抗が弱まったと考えており、麻生氏の今回の妄言が引き出された。日本政治の右傾化は、日本経済の長期的な低迷と大きな関係を持っている。日本の政治家はナショナリズムに満ちた発言により隣国を刺激し、危機感を作り出し、有権者の支持を獲得しようとしている」と話した。
韓国の国立外交院の曹良鉉教授は、「急速に台頭する中国、世界の経済強国になりつつある韓国といった国際環境の変化に直面した日本は、奪われたという焦りと不安に陥っている。侵略に定義はないと発言した安倍氏が率先して妄言を吐く状況の中、自民党が政治舞台で一党独裁を強化するに伴い、日本政界の妄言を吐く政治家に対する抑止力と監督力はすでに失われている」と分析した。
タイの華字紙「亜州日報」の銭豊副社長は、「麻生氏のファシズムの侵略者側に立った今回の発言は、日本の右翼勢力の本音を反映している。自民党の参議院選挙の勝利後、党内の一部の右翼は何はばかることなく、改憲と靖国神社参拝を宣言している。侵略戦争に参加したことのある日本人はすでに高齢で、日本の新しい世代の政治家と中・青年は戦後に生まれ、戦争の残酷さと日本の侵略の罪をまったく知らない。そのため麻生氏のような右翼的な発言が、ある程度受け入れられている」と語った。
韓国の中央日報は社説の中で、「ナチス式の改憲について触れた麻生氏は、平和憲法の束縛を打破し、日本帝国の栄誉である軍国主義を復活させるという妄想に浸っていることが分かる。麻生氏の妄言と詭弁は数え切れないほどで、このような妄言メーカーを副総理としておくのでは、日本が韓国や中国などの周辺諸国との関係改善を実現できるのか、疑わざるを得ない」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年8月1日