◇「北京で頑張っています」
低迷する中日関係だが、それでも矢野浩二さんに希望を与えた。今年4月、重慶郵電大学が「中日交流」がテーマの講演を彼に依頼した。「重慶は日本に対して痛ましい記憶のある都市だが、両国関係がこのような状況で私に講演を依頼してくれ、とても意外だった」。矢野さんの妻は重慶出身で、重慶に葉多くの友人がいる。「たくさんの人がテレビで僕を見なくなって心配している。顔が見たいと言ってくれる」と矢野さん。
その講演は成功裏に終わり、400人の会場が満員になり、外で立って聞く人が数百人もいたという。矢野さんの講演は中国語で行われた。彼はヒトとヒトの素朴で誠実な交流が非常に重要だと言う。「ヒトがパイプのようにつながっていれば、中日関係もそれほど脆くはない」。
矢野さんには中国の友人と日本の友人の区別はない。新しく知り合いになると、相手の連絡先を真剣に携帯電話に保存し、春節の祝福のメッセージを送る人は800人以上に上る。その内容は「僕は北京で頑張っています。何か必要であればいくらでも言ってください」。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年10月4日