日本は米国のアジアシフトのチャンスを利用して積極的に右傾化を進め、島嶼争いを引き起こすことができる。実際のところ日本の真のねらいは大国の地位を得ることにある。釣魚島問題は小さな釣魚島のためだけでなく、それをきっかけに政治大国、軍事大国の夢を実現し、敗戦国の身分から脱却するためでもある。これこそ日本が思いこがれていることだ。日本が過ちを認めて謝罪しないのは、アジア太平洋地域で権力を握るという思い上がった野心を捨てたくないからだ。アジア太平洋を主導し、第二次世界大戦で果たせなかった戦略的画策を実現することは、歴代の日本の政治家の積年の夢であり、安倍晋三首相はまさにその道を歩んでいる。
釣魚島と引き換えに、日本からアジアシフトへの支持を得るのは米国にとってなんでもない事だ。それは米国の常套手段でもある。第二次世界大戦終結時、米国は中国東北部と引き換えに、ソ連軍の出兵を要請し関東軍を一掃した。その際、中国における抗日の事実はまったく顧みなかった。ただ釣魚島は中国にとって国家の核心的利益だ。
戦後日本は米国の支援の下、高度経済成長を果たし、経済大国の土台を十分に固めた。現在、日本は釣魚島問題と自らに有利な国際政治情勢を利用して歴史の溝を飛び越え、正常な政治大国と軍事大国の地位を回復しようとしている。中国は大国の殺気がみなぎる競争の舞台において、無政府主義の国際システムの中で、弱い国に外交はないという国際常識に警戒せざるを得ない。そうした中で、改革を深化させ、平和的発展を促すことが中国の唯一の大道となる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年10月25日