米・ハーバード大学のジョセフ・ナイ教授は29日、東京で開催された「新時代の日米同盟――未来への助走」と題したシンポジウムの席で、日本の安倍晋三首相に対し、「靖国神社に参拝しないよう」警告した。
ナイ教授は「日本の首相が靖国神社への参拝をもってして、戦没者に哀悼の意をささげるという行為は、日本と隣国の関係に大きなダメージを与えるものであるだけでなく、日米関係に亀裂を生む可能性もある」と指摘し、「日本の首相であるならば、歴史を十分に理解した上で、隣国との関係を尊重することを基盤とし、任期中の靖国神社参拝は行わない事を正式な形で表明するのが筋だ」と述べた。
ナイ教授はカーター政権で国務次官補、クリントン政権では国家情報会議議長と国防次官補として政策決定に携わってきた。
自民党の萩生田光一総裁特別補佐は先般、安倍首相が年内に靖国神社を参拝するとの見方を示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年10月31日