正しい理解のため丁寧な説明を
――中日両国間の誤解は減るどころかより深まりつつあるようです。中国に対する日本の誤解について、メディアはその中でどのような役割を果たしてきたと思いますか?
程 2013年『中国日報』と日本の言論NPOが、両国の民衆に対する共同世論調査を行いましたが、それによると双方の民衆の90%以上が相手に対し好感を持たないものの、70%は相手との関係の改善を望んでいるそうです。このデータは現在両国民衆の感情に一種の対立する傾向があることを示しており、重視すべきです。しかし、実際にわれわれが接触した日本の民衆、とりわけ地方の文化界や経済界では、中日友好を願っている人が大多数を占めます。
ご質問のメディアの役割についてですが、確かに日本では次の二つの面の問題を感じています。一つは、日本のメディアは、正常でポジティブなことを報道せず、逆に常々論争となる話題を取り上げていることです。このような報道は民意を誤った方向に導くものです。もう一つはインターネットの問題です。私の知るところでは、両国のネットユーザーの間にすでに対立傾向が出ています。極めて不正常で不健康な言葉で意見を述べ、すでに問題の討論ではなくなっています。この問題についても、われわれは理性的に、冷静に考えるべきです。というのは、世界に中国がどのようなイメージを持たれているかは、すべての中国人が考えるべきことだからです。特にニューメディアにおいては、ユーザーたちはやはり理性的な討論を行うべきです。
――いかに日本に対して「中国の夢」を説明すべきでしょうか?
程 中国の大きな政治的方針は平和発展で、二つの長期目標を実現し、中国の夢を実現しようとしています。中国の夢を世界に理解してもらうには、私たち各人が自分の言葉と行動で外に対外表明していくべきです。
中国が覇をとなえるかもしれないという懸念を持つ一部の日本人に対しては、中国の歴史上引き継がれてきた「和を以って貴きと為す」の理念を述べ、事実として中国が日本に行って戦争をしたことはなく、日本を侵略したことはさらにないことを説明すべきです。私たちは日本に中国の夢について説明を行う時、中国は平和発展を堅持することを説明すべきです。これは私たちの基本理念と発展目標です。こう説明すれば、私たちが直接接する相手は、講演の対象から大学教授や大学生まで、きっと理解してくれるはずです。
人民中国インターネット版 2014年3月13日