中国民間対日賠償請求連合会はこのほど木寺昌人駐中国大使を通じ、日本政府と安倍晋三首相に書簡を送り、「日本政府は公正に歴史を振り返り、南京の死者と遺族に誠意をもって謝罪・賠償せよ。第二次世界大戦中に日本軍に虐殺されたすべての中国人に謝罪せよ。日本の中国侵略が中国人にもたらした重大な災いについて謝罪せよ」と求めた。「新華網」が伝えた。
今年12月13日は特殊な日だ。この日は南京大虐殺77周年の記念日であり、中国初の南京大虐殺犠牲者国家追悼日でもある。中国政府は南京大虐殺の記念を国家レベルに引き上げたが、これは中国人の侵略戦争に反対し、人類の尊厳を守り、世界平和を維持するという毅然たる立場を表明するものだ。
日本は77年前、人々を驚愕させる南京大虐殺を引き起こし、中国の南京に対して6週間にも及ぶ大規模虐殺・強姦・放火・強奪を実施した。30万人の中国人が日本軍の屠殺刀によって命を落とした。その中には多くの女性、高齢者、子供がいた。
中国の生存者は、あの災いを昨日のことのように覚えている。生存者の佘子清(81)さんは当時の光景を振り返り、「彼らは残酷にも、赤ん坊を銃剣に突き刺し持ち上げた。白昼堂々と女性を輪姦し、生きた人を首まで埋めて窒息死させた。この罪を犯した張本人が、高度な文明を持つ人類を自称するとは、誰が予想しただろうか。悪魔であっても、それは絶対に許されない最悪の罪だ」と語った。
1世紀弱の時が流れ、中国人は徳をもって恨みに代えても、強盗の善意と良心を呼び覚ますことができずにいる。日本政府は南京大虐殺の事実を再三否定し、教科書を書き換え、さらには第二次世界大戦中の戦犯である自らを被害者の顔にすり替え、侵略の歴史をいっそう美化している。
中国民間対日賠償請求連合会の童増会長は、「77年に渡り、日本政府は南京で無念の死を遂げた30万人の魂のために謝罪していない。我々は日本の首脳がこの日に南京大虐殺紀念館を訪問し、犠牲者に謝罪することを願う」と述べた。
童会長は、「大道を知るためには、先に歴史を知らなければならない。日本政府は第二次世界大戦の歴史の教訓を総括し、目を覚ますべきだ。南京大虐殺の罪は、日本政府の良心の欠片もない考えによって覆い隠し、消すことができるものではない。日本の右翼の度重なる挑発、日本軍国主義の公然たる復活に対して、我々は無関心ではいられない」と指摘した。
中国民間対日賠償請求連合会は今回再び声を出し、日本の目を覚まそうとした。童会長は、「南京の30万人の魂に心から謝罪した時は、日本が自らを救う時になる」と話した。
数億人のネットユーザーが集まる新浪微博(中国版ツイッター)で、多くのネットユーザーが、「77年が過ぎたが、我々は南京大虐殺の血の恨みを銘記し、日本軍が第二次世界大戦中に中国で犯したこの上なき罪を銘記しなければならない。さもなければ、南京の痛みを再び被ることになるだろう」とコメントしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年12月8日