除染作業に外国人難民を利用 福島原発処理をめぐる詐欺事件が発覚

除染作業に外国人難民を利用 福島原発処理をめぐる詐欺事件が発覚。 故郷を離れてやって来た日本で、騙されて福島に連れて行かれ、放射能汚染の処理をさせられた――。日本への避難を申請している難民がそんな罠にかかった。日本のネットユーザーは彼らを外国籍の「原発奴隷」と呼ぶ…

タグ: 除染 難民 福島 作業員 外国人 バングラデシュ

発信時間: 2017-03-17 17:09:51 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

故郷を離れてやって来た日本で、騙されて福島に連れて行かれ、放射能汚染の処理をさせられた――。日本への避難を申請している難民がそんな罠にかかった。日本のネットユーザーは彼らを外国籍の「原発奴隷」と呼ぶ。

福島の放射能漏れ事故から6年が経ったが、現地の処理任務は依然として大きく、苦しい。「除染」は人手が不足している。政府の監督が不十分な状況の下、一部の日本企業は難民を利用するという卑怯な手段に走った。

危険な勧誘

記者は2月下旬、福島での実地調査を行った。そこで目にした驚くべき景色はまだはっきりと覚えている。原発に向かう国道の脇には、放棄されたボロボロの建物が並び、手入れする人のいなくなった農地は草が生い茂っていた。

原発西側の海抜35メートルの高台から事故現場を見下ろした。放射線測定器の最高値は毎時150マイクロシーベルトを超えた。東京の通常レベルの3000倍余りだ。測定器の振動は手が麻痺するほどだった。

放射能汚染地域の汚染処理作業は長期のプロジェクトである。主な任務は、放射能によって汚染された表土などの汚染物を除去することで、「除染」作業と言われる。

危機の中、悪質な詐欺事件が起きている。「福島に来て除染すればビザが延長できる」。事情を知らない難民がそんな勧誘に騙され、福島にまで連れて来られ、日本人がやりたがらない除染作業をさせられたというのだ。

バングラデシュ難民のホセイン・モニーさんとホセイン・デロアルさんはこうして福島県飯館村にやって来た。日本の『中日新聞』の報道によると、日本にいたバングラデシュ人が二人を、人才派遣会社の担当者を名乗る男性に紹介した。この日本人男性は二人に、「除染は国のための仕事なので、ビザの延長ができる」と言った。モニーさんとデロアルさんはそれを信じた。

政治的な避難を求める在日外国人は、難民の身分を獲得するまで、半年のビザを取得し続けなければならない。日本に残ることができるか常に不安を抱える彼らは、わらにもすがる思いなのだ。

仕事を終えた二人は、仙台入国管理局に在留の手続きに行った。「除染作業をして来ました」と告げたが、職員はきょとんとしている。「何のことですか。よくわかりません」。二人はこの時初めて騙されたことに気付いた。

二人を雇った名古屋の建設会社は社名を変更し、福島にあった事務所も引き払われていた。

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