中国の訪日留学生、勉学で国に恩返し

中国の訪日留学生、勉学で国に恩返し。

タグ:訪日留学生

発信時間:2018-07-11 15:18:39 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 改革開放以降、日本は中国人留学生から特に注目されてきた。日本学生支援機構の調査結果によると、2018年の日本における外国人留学生のうち、中国大陸からの学生が10万人を突破し、全体の40%を占めトップとなった。中国網の記者はこのほど、世代の異なる日本留学経験者3人を取材した。彼らの物語から時代の発展の脈動、愛国学生の心情を実感することができる。中国網(記者・呉瓊静)が伝えた。

 

 「ゼロからのスタート」を恐れぬ名門の子

 

 1960年代生まれの周牧之氏は88年に日本に留学した。現在は東京経済大学教授、対外経済貿易大学客員教授、中国科学院客員研究員。旧国家機械工業部での勤務歴を持ち、日本の国際開発センター主任研究員、財務省総合政策研究所客員研究員、米マサチューセッツ工科大学客員教授を歴任。

 

 周氏は改革開放から間もなく日本を留学した中国人だ。祖父は『暴風驟雨』で有名な作家、周立波だ。名門の子という栄光、公務員という安定した職業を持ちながら、周氏は日本留学でゼロからのスタートを選択した。ゼロから日本語を学び、さらには新たに経済学を専攻し、東京経済大学経済学博士号を取得した。周氏は笑い、「私は当時すでに機械学部で成果を手にしていたが、なぜ訪日を選択したのか理解できない人が多かった。私は自分が若く、ゼロからのスタートを恐れる必要はないと感じていた。他の人ができるのだから、私にできないはずがあるだろうか」と話した。

 

 周氏は日本での生活を振り返り、学費を稼ぐため高圧線を架設し、学校周辺で警備員として働き、さらにセブン-イレブンでアルバイトをしたと話した。日本語が上手ではなかったので、店はレジに立たせず商品陳列だけをさせていたという。周氏は今や日本経済界の風雲人物として、セブン-イレブンの社長からも賓客として招かれるようになった。

 

 周氏は日本で長期的に、産業・地域・都市・空間政策及び計画の研究と策定に従事している。「東京湾岸再開発計画」「東京臨海工業地帯開発計画」の策定に参与した。周氏はこれらの貴重な経験とトップクラスの国際チームを携えて帰国し、「吉林省地域総合開発計画調査」「江蘇省都市化発展戦略」「中国大都市群政策研究」「鎮江長山生態文明新城総合計画」など一連のプロジェクトを計画・実施した。周氏はチームを率い、2016年より国家発展改革委員会と「中国都市総合発展指標」叢書を出版している。本書は新発展理念を中心とする、中国初の権威性・総合性・操作可能性を一体化させた都市発展評価指標だ。今や国内都市化政策・計画の策定、人材育成計画が周氏の事業発展の重心になっている。

 

 周氏は、自身の留学時代と事業発展は、改革開放後の中国の都市化と時期的に呼応すると考えている。80年代前半に訪日した際に、中国の月給はまだ100元未満だったが、日本でアルバイトをすれば時給70−80元になった。今や中国は世界屈指の市場になり、各業界に無限の商機が潜んでいる。周氏は、中国は現在も依然として隣国に学ぶべき多くの部分があると考えている。若い留学生は日本で先進的な技術を学ぶほか、さらに日本の企業管理、社会ガバナンスなどの先進的な理念と貴重な経験を学ぶべきだという。



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