伝染病、戦争、テロ…近代五輪の歴史を振り返る

伝染病、戦争、テロ…近代五輪の歴史を振り返る。新型コロナウイルスが世界中で猛威をふるう中、東京五輪は近代五輪史上初めて延期される五輪となった…

タグ:五輪 ウイルス 感染 新型 

発信時間:2020-03-25 16:01:48 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 関連ニュース:東京五輪の延期、何を意味するか?

 

 国際オリンピック委員会(IOC)と東京2020組織委員会は北京時間24日、共同声明を発表し、「現状ならびに、WHOが提供した情報を踏まえ、IOC会長と日本の総理大臣はアスリートたちの健康を守るため、東京における第32回オリンピック競技大会の日程を、2020年以降だが2021年夏よりは遅くならない時点に変更することで合意した」と説明した。世界中が注目する中、2020年の東京オリンピックの命運はこうした形でひとまず決着した。

 

 近代五輪が初めて開催されたのは1896年、それから100年余りの歴史を振り返ると、人々の心をふるわせる数々の名場面があり、オリンピック精神はその世代、そして次の世代へと人々を鼓舞してきた。その一方で、五輪は伝染病や戦争、テロなども経験してきた。

 

伝染病

 

 新型コロナウイルスが世界中で猛威をふるう中、東京五輪は近代五輪史上初めて延期される五輪となった。

 

 1964年東京五輪の開幕前夜、東京以外でコレラが確認され、蔓延を食い止めるのが当時の最重要課題となった。

 

 1998年長野冬季五輪の期間中もインフルエンザが大流行し、不安が広がった。近年では、新型インフルエンザ(H1N1)やジカウイルスで五輪開催が危ぶまれた。

 

 2009年6月、WHOは新型インフルエンザA/H1N1が世界的大流行(パンデミック)の段階に入ったと宣言したが、2010年バンクーバー冬季五輪開幕前にワクチンが開発され、無事に開催の運びとなった。冬季五輪組織委は特効薬を調達するとともに、各国選手にワクチン接種を要請した。

 

 その数年後のリオ五輪も同じく伝染病に悩まされた。リオ五輪開幕半年前の2016年2月、WHOはジカウイルスについて、国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態と宣言。同年5月、カナダの大学教授がリオ五輪の延期または開催地変更を求める公開書をWHOに送った。

 

 その後、IOCはリオデジャネイロに職員を派遣し、WHOと協力して感染症対策と大会準備にあたった。リオデジャネイロ市も行政手段を通じて大規模な環境整備に取り組み、ウイルスの感染経路を遮断、市民の感染予防に関する意識を高めた。

 

 その結果、リオ五輪は予定通り開催され、大会期間中、選手や大会関係者、観客の感染は報告されなかった。

 

1  2  3  >  


TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで