新しいタイプの都市化を踏み込んで推し進める。都市化は、現代化を実現する上で必ず通らなければならない道であり、わが国の内需の潜在力と発展の原動力の最大の在(あ)り処(か)でもある。今年は以下の三つの活動に重点的に取り組む。①農業からの移転人口の市民化を加速する。戸籍制度の改革を深化させ、都市部への転籍条件を緩和し、「人口・土地・資金」相互連動政策を策定して充実させる。新しいタイプの都市化の総合的試行の範囲を拡大する。居住証には大きな権利と利益がついているから、転籍が済んでいない都市部常住人口にそれをいち早く普及させ、彼らが居住地での義務教育・就職・医療などの基本的公共サービスを法律に基づいて享受できるようにする。中・西部地区の中小都市と小城鎮(町)を発展させ、より多くの農民工(出稼ぎ農民)が近隣で就業・起業し、仕事と家庭を両立できるようにする。②都市部保障タイプ住居プロジェクトの実施と不動産市場の健全な発展を促進する。今年度は、バラック区の住宅を600万戸改築するほか、バラック区の再開発における金銭的補償による住宅買い上げの割合を高める。住民の住宅関連の合理的な消費をサポートする租税政策と住宅ローンに関わる政策を充実させ、住宅の絶対的需要と居住条件改善型の需要に合わせ、各都市の実情に即して対策をとり、不動産在庫を消化し、不動産市場の安定した推移を促進する。リース方式と買上方式をともに採用する住宅保障制度を確立し、条件を満たす外来人口を徐々に公共賃貸住宅の供給対象枠に入れる。③都市計画・都市整備・都市管理を強化する。都市計画の科学性・先見性・権威性・公開性を高め、「多計画の一体化」を促す。都市の共同溝建設に2000キロ以上着工する。グリーン建築と省エネ建材を積極的に押し広め、鉄骨構造・プレハブ工法を大いに普及させ、標準化事業を加速し、建築技術の水準と工事の質を高める。都市管理体制の刷新を推進し、スマートシティを築き、公共交通ネットワークをより完全なものにし、交通渋滞など突出した問題への対策を講じ、市民の居住環境を改善し、人々がもっと安心して気楽かつ快適に暮らせるようにする。
地域発展の枠組みを最適化する。「一帯一路」建設を踏み込んで推し進め、京津冀地区協同発展計画要綱を着実に実行し、長江経済ベルトの発展を加速する。西部大開発の第13次5ヵ年計画を策定・実施し、東北地区など旧工業基地の新たな振興戦略を実施し、中部地区の興隆促進に関する新10ヵ年計画をうち出し、東部地区が体制の刷新や陸海の統一的計画などの面で全国に先駆けて突破口を切り開くよう支援する。資源型地区経済のパターン転換・高度化を促進する。旧革命根拠地・民族地区・辺境地区・貧困地区の発展を支援する。国家海洋戦略を策定・実施し、国の海洋権益を守り、海洋生態環境を保護し、藍色(ブルー)経済(エコノミー)の新境地を開拓し、海洋強国を築く。