2012年のノーベル文学賞を受賞した中国人作家莫言氏が7日、スウェーデンアカデミーで講演を行った。
ノーベル基金会では、すべてのノーベル賞受賞者は受賞講演を行うことになっている。莫言氏は7日、「物語を語る人」と題して、物語を聞き、話していた子供時代から、どのように、物語を筆で語る人間に成長したのかなど、自身の生い立ちを紹介し、今後も引き続き物語りを伝えていくと話した。
スウェーデンの外交官バクストランド氏は、莫言氏の表現はとても的確だと評価し、「その的確な表現こそが莫言氏がノーベル賞を受賞した理由だと思う。一つ一つの小さな物語が人生を作り出すからだ」と述べた。
中国を研究するスウェーデンの学者ローデン氏も、莫言氏の作品が持つ強い物語性は他の中国人作家と比べ抜きん出ていると評価した。
「中国国際放送局 日本語版」より 2012年12月8日