2010年、米国が東アジア関係への影響要因

2010年、米国が東アジア関係への影響要因。 2010年、国際情勢は複雑に錯綜し、濃霧に覆われた箇所さえあった。だが主たる情勢は今も明らかだ。つまり時代の変遷の「定量的変化プロセス」が急速に進み、国際パワーバランスに深く歴史的な変化が生じ続けているということだ…

タグ: 2010年 米国 東アジア関係 影響 要因

発信時間: 2010-12-14 17:02:41 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

■頽勢の挽回を図る米国

オバマ米大統領は2009年の就任以来、「時代の変遷」という残酷な現実に直面し、「心はやれど力及ばず」の状態にある。オバマ大統領は今年5月の陸軍士官学校での演説で「米国はもはや世界で単独行動をとることはできない」と指摘した。米国家情報会議も報告で「中国やインドの台頭に伴い、多極的な世界システムが姿を現わしつつある」と指摘した。

このため過去1年余り、クリントン米国務長官は「マルチパートナー世界」という外交理念に繰り返し言及し、「より多くのメンバーによる、より広範な協力、競争の減少を通じてリーダーシップを発揮し、多極世界からマルチパートナー世界へ向かうべく尽力する」などと述べている。「マルチパートナー世界」の戦略目標が、米国が世界の指導的地位に居座り続けることにあるのは明らかだ。

オバマ政権の「ニューディール」外交は当初から、米国のリーダーシップによる主導と新たなパートナーシップによる主導の模索との間を行ったり来たりしてきた。価値観主導と利益主導との間、協力主導と下心の封じ込め主導との間を揺れ動いてきた。1年足らずの実践の後、オバマ政権はついに抑えきれず、昨年末以来、一連の政策を発表・実行している。

オバマ大統領は昨年11月の訪日前、自らを米国初の「太平洋大統領」と公然と表現した。今年初めの一般教書演説でも「米国は決して二番にはならない」と高らかに誓った。クリントン国務長官もしっかりと調子を合わせ、さらに多くの発言をしている。クリントン長官は9月8日「米国が世界を指導するモデルは著しい成果を収めている。現在の新たな機会を捉え、世界を指導すべきだ」と述べた。

米国は一貫して世界の「リーダー」を自称してきたのに、なぜ今になってこのように声音を高め、わざわざ言及し続けるのか。問題の鍵は、「パクス・アメリカーナ」構築の欲求と日増しに思いのままにならなくなる立場とのコントラストが次第に大きくなっていること、覇権思考と気弱な心との矛盾や衝突が次第に明らかになっていることにある。2010年、金融危機対策、金融体制改革、気候変動、重大な地域問題、大国関係のいずれにおいても、米国は多くの動きを起こした。その中で最も突出し、最も象徴的なものが、東アジア問題への介入だ。

「人民網日本語版」2010年12月14日

 

     1   2  


日本人フルタイムスタッフ募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。