第一に、政治的信頼関係のカギとして、正確な方向、大きな方向を堅持すること。中日間の4つの政治文書は中日関係を発展させる大きな方向を規定し、長期的な共通の利益がテーマとなっている。平和、友好、協力、ウィンウィンは大きな方向から外れないためのキーワードであり、主要路線だ。大きな方向を堅持し、政治家に大局意識を求め、歴史問題を現実化、学術問題を政治化、簡単な問題を複雑化しないよう、敏感な問題で感情的にならないようにしなければならない。
第二に、安全保障面での相互信頼のカギとして相手を敵と見なさないこと。国と国は人と人の往来や交流のようなもの、決められたルールは守らなければならない。君子は和して同ぜず、違いを認めながら共通点を求め、お互いを尊重し合うことだ。己の欲せざるところ人に施すなかれ、相手の立場に立って物事を考え、信頼を増進することだ。
第三に、人と文化の交流のカギとして理解を増進し、心を近づけること。メディアは理解を増進する重要な媒体であり、責任重大だ。心を近づけるのに特殊な役割を果たす。日本には報道の自由があり、公平を追求していると多くの日本の報道関係者は言うが、中国の同業者はこれに対し、日本の報道の自由は中国の問題を自由に拡大し、自らの問題は自由に縮小していると反発する。追求しているのは公平ではなく、実益なのだ。
責任の重さに関わらず、20%というこの数字はメディアにも関係がある。目の前のことにとらわれて公的信用を失ってはならない。1千年以上も前に鑑真和上は日本に渡り、律宗を興した。彼は何によって度重なる苦難、両眼の失明を乗り越えたのか?--信念によってだ。先人の手本、過去の経験から、中日友好は今日でも中日関係の主流であり、大勢、人心の向かうところであり、両国国民が放棄してはならない信念であると信じることができる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年1月13日