◆ステルス作戦に強い大型機
第4世代ステルス機は別の要素も考慮しなければならない。それが、武器の吊り下げ方式だ。従来の翼下で吊り下げる方法だと、ステルス性能が失われることになる。そのためステルス作戦においては、機体だけでなく、吊り下げた武器もレーダーに探知されないようにしなければならない。機内弾薬庫に吊るすしかないが、そうすると武器の大きさを制約してしまう。こうした角度から見ると、機体のサイズが大きい場合、機内の弾薬庫が広くなり、より重く、射程距離の長い武器を積むことができ、高い価値、威力のある空母などの目標を遠隔攻撃するのに大いに役立つ。
◆大型機の欠点
とはいえ、大型機にも大きな問題と欠点がある。コストがかかり、研究開発・生産が技術的に難しいことだ。
例えば、米F-22の航空戦での離陸重量は27トン、エンジンには推力が約16トンのジェットエンジン2台を使用している。F-22よりも大きい第4世代機で、同じような作戦性能を求める場合、エンジンがそれより小さいわけがない。エンジンの開発が大きなネックとなるのだ。
また商業的な輸出の角度から見ると、軽い小型の航空機だとコストが安く、技術レベルが低いため、価格が安く、輸出市場でメイン製品となる可能性が高い。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年4月20日