1500トンクラスの新型海洋監視船「海監84号」が8日、広州市の長洲ふ頭で中国海監南海総隊に編入された。「海監84号」は中国の法執行を行う海洋監視船の中でも先進的で、配備後は中国の管轄海域で権益維持のための巡航・法執行、海洋の環境保護、海域使用管理などの任務を行い、現代海洋の総合的科学調査や探査の任務も行う。
中国海洋局の海洋監視船「海監84号」は船舶・航空機建造事業第2期の7隻の海洋監視船の一つで、中国船舶重工集団第701研究所が設計、武昌船舶重工有限責任会社が建造し、2009年9月に着工、2010年9月に進水した。全長88メートル、幅12メートル、深さ5.6メートル、排水量1740トン。最大航速は18ノット、航続距離は5000海里/14ノットで、40日間の航行が可能。世界の先進的なナビゲーションシステム、バウスラスタ、スタビライザーが装備されている。海上の水文、生物、科学、地質などの調査のニーズに応じるため、深さ5000メートルまで降ろせる測深儀、ADV、深さ6000メートルまで降ろせる水圧ウィンチ、全船コンピューターネットワークシステムなどの設備が備え付けられている。
中国国家海洋局南海分局の李立新局長によると、中国政府は2010年3月、南海が中国の領土のコア利益に関わることを世界に表明している。中国が進める海洋開発とともに、海洋強国の建設の戦略、海洋監視・装備能力の強化は果たすべき役割で、使命を担うための土台でもある。「海監84号」の配備により、中国の海洋監視船、船舶・航空機建造事業第2期の1500トンクラスの船舶の建造任務は完了し、南海総隊の装備能力は高まった。
中国海監南海総隊が現在保有する船舶は13隻で、うち3000トンクラスは2隻、1500トン以下は7隻、快速艇は4隻。また、固定翼機3機とヘリコプター1機を保有する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年5月9日