「2011版中国の平和的発展」白書(全文)

「2011版中国の平和的発展」白書(全文)。 中華人民共和国国務院新聞弁公室は9月6日、『2011中国の平和発展』白書を発表した。白書は、平和的な発展は中国が近代化と「富民強国(国民を豊かにし国力を強める)」を実現し、世界の文明的な発展に大きく貢献する戦略的選択であると強調…

タグ: 中国 平和 発展 白書

発信時間: 2011-09-22 16:19:13 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

五、世界にとっての中国の平和的発展の意義

平和的発展の道は、世界最大の発展途上国としての中国が見い出した新しいタイプの発展の道である。時間が経つにつれて、世界にとってのこの道の意義はすでに具現され、またさらに際立つようになるに違いない。この道を成功させるには中国国民のたゆまぬ努力はもとより、外の世界の理解や支持も必要とされている。

中国の平和的発展は、「国が強国になるとかならず覇を唱える」という従来の大国台頭のモデルを打ち破った。植民地体系の確立、勢力範囲の争奪、武力による対外拡張は、近代の歴史で一部の大国が台頭するための常套手段であった。特に20世紀に覇権を求め、実力で対抗し、武力衝突を起こすことは、人びとを2回の世界大戦という大きな災禍に巻き込んだ。中国は自国の数千年にわたる歴史文化の伝統に基づき、また、経済のグローバル化の本質に対する認識、21世紀における国際関係と国際安全保障の枠組みの変化に対する認識、人類の共通利益と共通価値に対する認識に基づいて、平和的発展、協力・ウィンウィンを国の近代化を実現し、国際事務と国際関係の処理に参加するための基本的道筋にしたのである。数十年にわたる実践が証明しているように、中国が平和的発展の道を選んだのは正しいことであり、それを変える理由はまったくないのである。

経済のグローバル化と科学技術革命は、より多くの国に経済成長や互恵協力による振興のための歴史的条件を提供しており、そのなかで急成長している発展途上国は増えている。こうしてこそ、世界経済の規模と成長の可能性がますます大きくなり、経済危機や金融危機に対する国際社会の対応力がかなり高まり、国際経済体系を変革する原動力がより強くなるのである。中国の平和的発展は世界の発展の流れに合うものであり、中国はより多くの発展途上国が自国の運命を変えることを期待し、それをサポートし、先進国が引き続き繁栄し、発展をとげることも期待し、それを支持している。

世界に天地を覆すほどの変化が起きている今日、どんな主義や制度、モデル、道にかかわらず、みな時代と実践の検証を受けている。各国の国情はそれぞれ異なっているが、世界には最もよく、万能で、永久に変わらない発展モデルはなく、自国の国情に最もふさわしい発展の道しかない。中国の発展の道は自国の国情によって形成されたものである。中国は、平和的発展の道を歩む重要性と長期性、国内外の環境の変化の深刻性と複雑性を深く認識しており、自国の成功経験を総括し活用し、他国の有益な経験を学び、参考にし、前へ進むなかで現れた新しい問題、新しい挑戦を検討することにいっそう力を入れ、平和的発展のために明るい展望のある将来を切り開いていく。

中国の発展は世界と切り離すことができず、世界の繁栄や安定は中国と切り離すこともできない。中国の発展の成果は世界各国の友好協力と密接不可分であり、中国の今後の発展はさらに国際社会の理解と支持を必要としている。われわれは、中国の発展に関心を寄せ、それを理解し、サポートし、支援する国と国民に心から感謝の意を表する。十数億人を有する中国が平和的発展の道を歩むことは、人類発展史上における新たな偉大な模索と実践であり、完全無欠というわけではない。われわれはすべての友好的なアドバイスと善意からの批評を受け入れている。また、われわれは、国際社会が中国の歴史の長い文明と伝統をより深く理解し、中国人民が国の主権、安全、領土保全、社会の安定を大切にすることを尊重し、最大の発展途上国としての中国がさまざまに進化する難問のちくじ解決を必要とすること、中国人民が貧困から抜け出して豊かになりたい気持ちを理解し、中国人民が平和的発展の道を歩む誠意と決意を信じ、中国の平和的発展の道を妨げずそれをサポートするよう心から願っている。

歴史を振り返り、将来を展望し、われわれは、繁栄し発展をとげる中国、民主的法治国家になる中国、調和のとれ安定した中国は、かならず世界に大きな貢献をすると確信している。中国人民は、世界各国の国民とともに、人類の美しい理想の実現をめざしてたゆまず努力していくことを願っている。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年9月22日

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