「2011版中国の平和的発展」白書(全文)

「2011版中国の平和的発展」白書(全文)。 中華人民共和国国務院新聞弁公室は9月6日、『2011中国の平和発展』白書を発表した。白書は、平和的な発展は中国が近代化と「富民強国(国民を豊かにし国力を強める)」を実現し、世界の文明的な発展に大きく貢献する戦略的選択であると強調…

タグ: 中国 平和 発展 白書

発信時間: 2011-09-22 16:19:13 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

――相互信頼、互恵、平等、協力の新たな安全保障観

中国は相互信頼、互恵、平等、協力の新たな安全保障観を提唱し、総合安全保障、共同の安全保障、協調的安全保障の実現に努めている。

総合安全保障を重視する。新しい歴史的条件の下で、伝統的安全保障上の脅威と非伝統的安全保障上の脅威が入り交じり、安全保障の内容はより多くの分野にまで広がっていく。国際社会は総合安全保障の理念の強化を必要とし、総合的施策を講じ、枝葉末節と根本の問題をともに解決し、手を携えて人類が直面する多様化した安全保障面の挑戦に対応しなければならない。

共同の安全保障を求める。経済のグローバル化が進むなかで、各国の運命は緊密につながっており、国際社会は共同安全保障の意識を向上させ、自国の安全を確保するとともに、他国の安全保障面の関心事を尊重すべきである。冷戦思考と同盟結成による対抗を捨て、多国間協力によって共同の安全を守り、協力し合って衝突と戦争の防止に力を入れなければならない。世界の平和と安全の維持における国連の役割を十分に発揮させ、公平かつ効果的な共同安全保障メカニズムを確立しなければならない。

協調的安全保障を促す。戦争と対抗は暴力と暴力の交替という悪循環を引き起こすだけで、対話と交渉は紛争解決のための唯一の効果的かつ確かな道筋である。協力を通じて平和をはかり、安全を確保し、戦争を避け、調和を促すべきであり、ともすれば武力を行使する、あいは武力で威嚇することには反対する。

――積極的かつ有為な国際的責任観を堅持する

世界で人口が最も多い発展途上国として、中国が自国の事をきちんとなしとげることそのものが、世界に責任を負う上での最も重要なことを体現している。中国は国際社会で責任を負う国として、国際法と公認された国際関係の準則を順守し、果たすべき国際責任をまじめに履行している。中国は積極的な姿勢をもって、国際体系の変革と国際ルールの制定に参加し、グローバルな問題の対処に参加し、発展途上国の発展をサポートし、世界の平和と安定を守っている。各国の国情と発展段階は異なるため、責任、権利、実力が一致する原則を踏まえて、自国と人類の共同利益に着目し、自国の国力から出発し、それ相応の国際義務を履行し、建設的役割を果たすべきである。総合国力の向上に伴い、中国は力ある限り、より多くの国際責任を担うに違いない。

――善隣友好の地域協力観を堅持

中国は周辺諸国と善隣友好協力を積極的に展開し、調和のとれたアジアの構築をともに推し進めている。地域諸国が相互に尊重し合い、相互信頼を深め、共通点を求めて相違点を残し、交渉・対話や友好的話し合いによって領土や海洋権益をめぐる紛争を含むさまざまな矛盾と問題を解決し、地域の平和と安定をともに守ることを主張している。経済貿易の往来と互恵・協力を緊密化させ、地域の経済一体化のプロセスを進め、既存のリージョナルおよびサブリージョナル協力メカニズムを完備し、その他の区域協力構想に対してオープンな姿勢を保ち、地域外の国が地域の平和と発展を推進するうえで建設的な役割を果たすことを歓迎している。中国は地域覇権と勢力圏を求めず、いかなる国も排斥せず、中国の繁栄や発展と長期にわたる安定は周辺隣国にとってチャンスであり脅威ではない。中国は終始自分を向上させることを怠らず、開拓進取し、オープンで包容力のある、互いに助け合う「アジア精神」を堅持し、いつまでもアジアの他国と仲の良い隣国、仲の良い友達、仲の良いパートナーになるに違いない。

四、中国の平和的発展は歴史の必然的選択

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