2011版中国の対外援助白書(全文)

2011版中国の対外援助白書(全文)。 対外援助白書

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発信時間: 2011-09-26 14:12:49 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

四、対外援助の分布状況

中国の対外援助の主な対象となるのは、所得の低い発展途上国である。援助分野の分布において、中国が重点的に注目しているのは被援助国の民生と経済発展であり、援助がその地元の貧困層により多くのメリットをもたらすよう努めている。

分布地域

中国の対外援助地域は比較的バランスよく分布している。被援助国は、アジア、アフリカ、ラテンアメリカ、カリブ諸国、オセアニアと東ヨーロッパなどの発展途上国が大部分を占める。中国は、後発発展途上国や所得の低い国に対する支援のウェートを一貫して3分の2前後に保っている。2009年末現在、中国は累計161カ国および30余りの国際組織と地域組織への援助を行い、中でも中国から定期的に援助を受けている国は123カ国に達する。その内訳は、アジア地域30カ国、アフリカ地域51カ国、ラテンアメリカおよびカリブ地域18カ国、オセアニア地域12カ国、東ヨーロッパ地域12カ国である。アジアとアフリカは貧困人口が最も多い地域で、中国からの援助が80%前後を占めている。

図2 2009年の中国の対外援助資金の地域別分布状況

図3 2009年に中国の対外援助を受けている国の所得の状況

主要分野

中国の対外援助項目は主に、農業、工業、経済インフラ、公共施設、教育、医療衛生などの分野にわたっており、被援助国が工・農業の生産能力を高めるための支援に重点を置き、経済と社会発展の基礎を増強し、基礎教育や医療状況を改善している。近年、気候変動への対応が中国の対外援助における新しい分野になっている。

農業

中国は、発展途上国の農業と農村の発展を促進し、貧困の軽減を対外援助の最優先項目としている。農業面の援助内容は次の通りである。①農場、農業技術モデルセンター、農業技術実験ステーションおよびその技術を普及させるための拠点を建設すること②農地の水利プロジェクトの建設③農機具、農産物の加工設備と農業と関連のある物資の提供④農業技術者とベテランの農業専門家を派遣し、農業生産技術の伝授と農業発展のための指導を行っていること⑤被援助国のために農業人材を育成すること、などである。中国が援助する農業プロジェクトは、被援助国の農業生産の発展を促進し、食糧や経済作物の生産量を増やし、軽工業を発展させるために原料を提供している。中国が派遣した農業専門家は、ギニアビサウのために11ヵ所の水稲生産モデルスポットを建設し、水稲を試験的に作付する面積は2000ヘクタールに達し、530トンの良種を育種した。そこで、栽培面積を3530ヘクタール拡大し、多くの品種の生産量が3倍以上増えた。2008年、中国側の農業専門家が、ギニアビサウ農業省の科学技術進歩最優秀賞を受賞した。マダガスカルの交雑種水稲の育種モデルセンターで34種の中国の交雑種水稲が試験的に栽培され、平均生産量は1ヘクタールにつき8トン以上で、マダガスカルの水稲の平均生産量の2倍から3倍にあたる。20世紀60年代、中国の支援でマリのサトウキビの試験栽培が成功したうえ、同国ではサトウキビ農場と製糖工場を援助して建設し、自国での食用砂糖生産の歴史の幕開けとなった。現在、中国の支援によって建てられた2ヵ所のサトウキビ農場と2ヵ所の製糖工場からなる、マリ製糖コンビナートは、マリの国民経済の中で重要な役割を果たしている。中国の援助を得て、20世紀80年代に、チュニジアの麦熱爾徳(Mashta al Anad)―崩角(Ben Jarw)間の用水路が建設され、チュニジア農業において西側の水を東側に引いてくる灌漑を実現させ、崩角(Ben Jarw)地域の農業発展のために確固たる基礎を築いた。

中国は、農業と食糧生産分野への援助を拡大し続けている。近年来、食糧安全問題は、国際社会で大いに注目されるグローバルな問題となっている。そのため、中国は一連の対外援助措置をとった。例えば、2010年国連ミレニアム開発目標に関するハイレベル会合で、中国政府は以下のことを承諾した。①向こう5年間に発展途上国のために30ヵ所の農業技術モデルセンターを建設する②農業専門家と技術者を3000人派遣する③発展途上国のために、中国での5000人の農業トレーニングを実施する。 2009年末までに、中国は発展途上国のために、計221の農業支援プロジェクトを実施し、その内訳は、農場35ヵ所、農業技術実験ステーションおよび普及施設47ヵ所の建設、牧畜業プロジェクト11項目、漁業プロジェクト15項目、農地水利プロジェクト47項目、その他の農業プロジェクト66項目などが挙げられる。そのほかに、中国から数多くの農業機械・設備など農業用物資が提供された。

工業

工業への援助は中国の対外援助の中でも早い時期から重要な地位を占める項目であった。20世紀50年代から70年代にかけて、中国は、アジアやアフリカ地域の独立したばかりの国々を支援し、工業プロジェクトを実施し、被援助国の工業発展の基礎を築いた。多くのプロジェクトは被援助国の自国の工業における空白を埋めた。工業援助は70年代に発展が加速し、かつては、中国のワンセットになった援助プロジェクトの中でも重要な内容の1つとされた。80年代の中・後期からは、多くの発展途上国において企業の私有化が加速し、中国のこの分野における援助はちくじ減少した。中国が支援した工業プロジェクトは、被援助国の生産と経済の発展を促進し、雇用と税収を増やし、市場の繁栄に積極的な役割を果たした。2009年末までに、中国は発展途上国に対し688項目の工業生産関連のプロジェクトを援助し、業種としては、軽工業、紡績、機械、化学工業、冶金、電子、建材、エネルギーなど多くの分野にわたる。シリアのハマー紡績工場、ルワンダのセメント工場、ペルーのセメント工場、ミャンマーの農業機械工場、コンゴ共和国のセメント工場などの大型プロジェクトは、収益を保ち続けている。また、数多くの現地職員を採用し、良好な経済利益と社会効果が見られる。

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