資料写真:フィールド在日米軍司令官
フィールド在日米軍司令官は15日の東京での記者会見で、南中国海で影響力を拡大する中国に対し、航行の自由を尊重し、責任ある行動をとるよう求めた。米軍高官が改めて南中国海の航行の安全問題を取り上げ、その矛先を中国に向けることは実に無責任な行動といえる。「人民日報」が伝えた。
多くの艦船が南中国海に入り、周辺国と頻繁に中国を念頭においた合同軍事訓練を行い、軍事連合をつくろうとしている。これが責任ある行動なのか?徒党を組んでアジア諸国に米国と中国のどちら側につくかを強要し、中国と周辺国の協力を阻むのが責任ある行動なのか?
今南中国海が平穏なことで、米国などすべての国の艦船が航行の自由を享受している。米国のこの司令官は基本的な事実を見落としている。アジア太平洋経済の成長がこれほど速いのは、同海の航行の自由と密接な関係がある。米国とアジア太平洋地域の経済貿易の往来が増えているのは、同海の航行の自由と切り離せない。
南中国海の航行の自由を享受する一方で、故意に問題を起こし、航行の安全問題を繰り返している。表面上は立派に米国の戦略的道のりを推進するため、わざと航行の安全と領有権問題の本質的な差異を混同し、世論づくりをしている。
実際、いわゆる南中国海の航行の安全の問題は、ワシントンで南中国海の島嶼の領有権争いが米国の国家利益に関わるとの声明が発表された後に出現し、米国の新軍事戦略のアジア太平洋への重心移行に伴い、注目を集めている。
この話題は南中国海の航行が自由かどうかとはまったく関係なく、米国が「アジア回帰」戦略を踏み出す一歩にすぎない。