中国外交部の劉為民報道官は21日の定例記者会見で、南中国海問題は当事国の話し合いで解決すべきで、外部勢力の介入や多国間協議は問題を複雑にし、解決に不利になると表明した。
日本の外相は東南アジア3カ国を訪問し、多角枠組みによる南中国海問題の解決を提案した。これについて、劉為民報道官は次のように述べた。
南中国海問題は直接関係している当事国が話し合いを通じて解決すべきで、これは中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国が調印した『南中国海における各国の行動宣言』でも合意している。中国側は、同『宣言』を忠実かつ全面的に実行すべきだと考えている。地域外の国が南中国海地区の平和と安定にプラスとなる行動をし、地域内の国が当事国の話し合いを通じた問題解決に向けた努力を尊重、支持することを望んでいる。南中国海問題について多国間協議を行うことは解決の助けにならず、問題を複雑にするだけだ。
中国とベトナムが調印した『海上問題の解決を指導する基本原則に関する協定』について、フィリピンは反対意見を示し、二国間でなく多国間で話し合って問題を解決すべきだと主張した。劉為民報道官はこれに対し、「中国とベトナムが話し合いを通じて二国間の海上問題を解決することは、第三国と関係ない。第三国が当事国の直接交渉を通じて解決するという努力を尊重することを望む。中国とフィリピンの間にある海上問題も二国間の話し合いでしか解決できない」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年11月22日