資料と写真によると、利剣の翼長は約14メートルに達し、X-47Bと同様の尾翼を持たないフライングウィング無人機となり、高いステルス性能と戦場における生存能力を持つ。「科技日報」によると、利剣の機体は複合材料を使用しており、胴体の弾倉には特殊設計が施されている。また自動追跡・偵察の機能を持ち、独自の知的財産権を持つ。
これまで公開されていた写真と情報を見る限り、利剣無人機は翼と機体が融合した構造を実現し、さまざまな複合材料と新型加工技術を採用している。これにより利剣のレーダー反射信号が非常に低く抑えられ、敵地の奥深くにある高い価値を持つ目標を正確に攻撃できる。この機能は、中国の現役有人戦闘機が持たないものだ。
しかしネット上の写真を見る限り、利剣無人機のジェット噴射口にはステルス化処理が施されておらず、そのまま外に出されている。これでは後部のジェット噴射口が高温になり、敵の赤外線センサーによって発見される確率が高くなる。試験飛行中のX-47BとnEUROnは、後部のジェット噴射口にステルス設計を採用している。
中国産のJ-20、J-31ステルス戦闘機の後部ジェット噴射口にもステルス設計がされていないことから、動力技術が遅れている中国航空工業は、航空機エンジンの赤外線ステルス能力の面で、さらに取り組みを進める必要がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年5月14日