世界の流れに順応するため、フライングウィング型のステルス機「利剣」が開発された。利剣を戦場で使用した場合、どれほどの「鋭さ」を誇るだろうか。これはメディアの報道、中国がすでに把握している関連技術からうかがい知ることができる。
科技日報の報道によると、中国はすでに新型飛行制御・ナビゲーション技術、ワイヤレスデータリンク技術、無人機専用の動力技術、無人機離着陸技術、特殊任務荷重技術などの、無人機のコア技術を把握している。これは無人機の自動的な離陸、自主的なナビゲーション、陸上への自動精密攻撃、自動帰還・着陸などの高機能を実現する。
中国の無人作戦機は近年、システム面でも飛躍的な進展を実現している。高解像度のリモートセンシング衛星により、重要地域の高精度デジタル地図を獲得し、無人作戦機の任務・航路を精密に計画できる。衛星測位システム「北斗」の全面的なネットワーク構築により、無人機のナビゲーションおよび精密誘導攻撃が可能だ。
無人機は有人機と比べ弾薬搭載量が限られているため、体積が小さく高精度の、発射するだけで良い空対地攻撃兵器を必要とする。最も適した武器は、米国製のSDB(小直径爆弾)に似た精密誘導爆弾だ。中国は珠海エアショーで、北斗システムにより自由な攻撃を可能とした、各種の小直径誘導爆弾を展示した。特にグライドにより射程距離を延長したCM-506小直径爆弾は、末端レーダー主導探知を採用し、射程距離が130キロに達する。
中国航空工業集団公司の専門家は無人機と無人機による空中給油技術について、「同技術は難題ではない」と表明した。空中給油の問題が解決されれば、無人機は将来的に数日間に渡り飛行することが可能になり、その作戦能力が数倍に引き上げられるだろう。
この大環境下、国産無人作戦機の登場は自然の成り行きと言える。
高いステルス性能、長い航続時間、低コストなどのメリットを兼ね備えた利剣は、ハイリスクの地域での無声偵察・監視に適しており、「発見後の即攻撃」を実現する、偵察と攻撃を一体化させたハイエンド無人機になることが期待できる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年5月14日