日本海上自衛隊最大の艦艇「いずも」が6日、神奈川県横浜市で進水式を実施した。いずもは22DDH型の1番艦で、これまで最大級だった、基準排水量が1万3500トンの「ひゅうが」型ヘリ搭載駆逐艦を50メートル上回る。進水式が開かれた当日は、広島の原爆投下68周年記念日であった。平和の祈りと戦争の武器を結び付けたことで、国際社会の注目が集まっている。解放軍報が伝えた。
最大の駆逐艦か、真の空母か?
いずも(DDH-183)は全長が248メートル、幅が38メートル、排水量が1万9500トン、満載排水量が2万7000トンに達する、海上自衛隊最大の艦艇だ。資料によると、同艦の建造には計1139億円が費やされ、2015年3月に就役する予定だ。
いずもはMV-22オスプレイを搭載可能で、最多で14機のヘリコプターを搭載できる。また同時に5機のヘリコプターを発着艦させることができ、多くのメディアから「ヘリ空母」と称されている。同艦は3基のファランクス(近接防御システム)、2基のRAM(近接防空ミサイル)を搭載している。同艦は前部から艦尾までつながる甲板を持つため、その外観は空母に似ている。さらに改造により、F-35B戦闘機を搭載できるようになる。米グローバルセキュリティは、22DDHはトン数、構造、機能のすべてが、軽空母の特徴に合致すると指摘した。
しかし第二次世界大戦終了後、日本は敗戦国として空母を保有できなくなった。防衛省は、いずもが固定翼機を載せる設備を搭載していないことを口実に、同艦を「攻撃的な空母」ではなく、長期的に海上防衛任務を遂行できる「海上の基地」、もしくはヘリ搭載駆逐艦と呼んでいる。この言い分に従えば、いずもは紛れもなく世界最大の駆逐艦だ。これまで最大であった米アーレイ・バーク級は、排水量が1万トンにも達していない。
軍事専門家は、「いずもの就役後、駆逐艦の名義によって配備された2隻のひゅうが型ヘリ搭載駆逐艦を加え、日本は3隻の準空母を持つことになる。F-35戦闘機を搭載した場合、3隻は真の空母になる」と分析した。