2010年初め、科学技術省と天津市が共同で設立した国家級の常設機関―北方技術交易市場が天津市知的財産権サービスセンターと協力し、国内外の関連投資機関と連合して、中国初の国際化、専門化、市場化した知的財産権取引所の設立準備を呼びかけるとともに、総投資額約120万㌦の天津浜海国際知識産権交易所有限公司を設立した。
同交易所の林宜善総裁(所長)は新華社記者のインタビューに、▽知的財産権の証券化、資本化は今日の国際化されたすう勢で、それは取引所設立の国際的背景でもある▽そして取引所の名称中の「国際」の二文字は、海外企業の深い関与の現れである―と語った。
「運営方法は簡単に言えば、売買だ。知的財産権の直接売買、株式取引など主要な担体(キャリアー)の売買、さらに製品に基づく取引という3種類のモデルがある」、林総裁はこう語った。
北方技術交易市場の張麗珠総裁は、交易所は知的財産権を証券化、持ち分化し、金融手段と技術資本市場を使って、知的財産権のためにより多くの資金を集め、産業化に充てるものにほかならないと述べた。
天津浜海国際知識産権交易所は国内外の知的財産権と関連分野の資源を統合し、知的財産権ファンド、投資者同盟、専門家委員会、審査委員会、法務委員会、監督管理委員会などの体制・仕組みをつくり、内外の知的財産権取引と関連派生商品取引を主体に、知的財産権取引市場体系を徐々に作り上げ、資金調達のネックを打ち破るといわれる。