貧困地区の生態建設を強化する。耕地の林地復元の成果を打ち固め、補助政策を整備し、補助期限を延長する。牧場の草地復元プロジェクトを実施し、木の伐採を禁じて草地を育成し、放牧を禁止するなどの措置をとり、天然草原の植生を保護している。チベット自治区などの地区では、草原生態保護の奨励・補助のテストを行っている。北京市・天津市の黄砂発生源の整備プロジェクトを実施し、プロジェクトの実施区では生態面で特色のある産業の発展に力を入れ、生態建設と経済発展の有機的結合を実現させている。カルスト地区の石漠化の総合的防止プロジェクトを実施し、伐採禁止を通じて林や草地を育成し、植樹や草を栽培し、草食牧畜業を発展させ、斜面を段々畑に改造すること、小型水利・水生態系保護プロジェクトを通じて、石漠化の総合的防止対策と産業の発展、貧困扶助開発との結合を実現している。三江源(長江、黄河、瀾滄江の水源地)生態保護プロジェクトを実施し、耕地の草地復元、生態移民、ネズミ害の防止、人工増雨などの措置を通じて、長江、黄河と瀾滄江の水源地の生態保護を強化している。生態補償メカニズムの整備を速め、天然林の保護、湿地の保護と回復、野生動植物の保護と自然保護区の建設に力を入れ、生物の多様性を守っている。
国は少数民族、婦女、身体障害者に対する貧困扶助開発を計画に組み入れ、統一的に組織し、歩調を合わせて実施し、同じ条件下で優先的に配置し、サポートしていく力を強めている。興辺富民(辺境地区の振興をはかり、住民の暮らしを豊かにする)の特別な行動を推し進め、辺境地区の迅速な経済社会の発展を支持し、辺境の人びとが収入を増やし豊かになるのを助け、扶助範囲は全国のすべての陸地続きの辺境県と新疆生産建設兵団の辺境地帯にある兵団・農場をカバーし、2000年から2010年までに「興辺富民」資金は合わせて22億1000万元投入されている。全国の人口10万人以下の人口の比較的少ない22の民族に対し特別援助を実施し、『人口の比較的少ない民族への発展支援計画(2005〜2010年)』を制定し実施し、人口の比較的少ない民族およびその居住区に対して各種の援助資金を37億5100万元投入し、これらの民族の迅速な発展のテンポを力を集めて助けている。『中国婦女発展要綱(2001〜2010年)』を実施し、婦女の貧困を軽減し、貧困婦女の人数を減らすことを優先的位置に置き、貧困婦女に対する援助の力を強め、貧困婦女が貧困扶助プロジェクトを実施するのを助け、サポートし、婦女を主とする貧困扶助の経済実体の発展を奨励し発展させている。2009年以来、小額担保貸付・利息補助・貸付プロジェクトを実施し、2011年7月末までに、累計で409億9300万元の貸付を放出し、その中で農村の婦女は259億2300万元の融資を受け、それによって貧困婦女は貧困扶助資源の獲得者と貧困扶助成果の直接的受益者となった。『農村身体障害者貧困扶助開発計画(2001〜2010年)』を実施し、地元の事情に合わせて身体障害者の特徴に見合った貧困扶助項目とやり方を選び、貧困身体障害者の衣食問題の解決に力を入れ、身体障害者の生活レベルと社会の平均レベルの格差を縮小している。