輸出入企業の社会的責任意識を強める。対外開放の絶えまない拡大につれ、ますます多くの中国企業は、企業そのものを発展させ拡大させると同時にそれに相応する社会的責任を負わなければならないことを認識している。これは社会の調和と進歩に役立つばかりでなく、企業の競争力と持続可能な発展の能力を高めることにもプラスとなるものである。中国の各クラスの政府は科学的発展観と調和のとれた社会の理念を提唱することを通じて、企業が社会的責任の意識を高め、労働者の権益を尊重し、消費者の権利を守り、生態環境を保護することを促している。同時に、中国政府は輸出入貿易の中で関連ある社会的責任の基準を受け入れ、必要な社会的責任認証を獲得するよう企業を奨励している。2008年の新たな『労働契約法』およびその実施条例が実行されていらい、輸出入企業はあまねく「五険一金」(養老保険、医療保険、失業保険、労災保険、生育保険と住宅公共積立金)の制度を確立した。中国政府は企業の社会的責任の強化を対外貿易の形態転換・グレードアップを推し進める重要な任務の1つとし、これからは企業に対して社会的責任の広報と育成トレーニングを強化し、輸出入企業の信義誠実管理システムを確立し健全にし、全社会からの企業の社会的責任に対する監督を完全なものにし、企業の社会的責任の育成と管理の国際協力を展開し、輸出入企業の社会的責任を引き受けるレベルをたえず高めるようにしている。 戦略的新興産業の国際協力を促進する。戦略的新興産業を発展させることは対外貿易の形態転換・グレードアップと持続可能な発展にとって重要な意味を持っている。
改革開放後の30余年の発展を経て、中国の総合国力は目に見えて増強され、科学技術のレベルがたえず高められ、工業体系をちくじ完備し、戦略的な新興産業の発展は確固たる基盤を持つようになった。しかし先進国と比べると、中国の新興産業は依然として初歩的な発展段階にある。2008年の世界金融危機後、世界の各主要経済体は新興産業の発展に力を入れており、中国は戦略的な新興産業の発展を産業振興の重要な任務の1つとしている。重点分野の発展を推し進めるために、資源配置による市場の基礎的な役割を発揮すると同時に、中国政府は政策によるリードを強化し、市場の秩序を規範化し、投資環境を整備し、企業が技術革新の能力を高めるよう奨励している。中国の戦略的な新興産業の発展をサポートする基本的政策は国際貿易のルールに適うものであり、科学研究、技術開発と能力開発などの面において世界各国との交流を強化し、新興産業の国際協力と発展の新たな局面を切り開くためにともに努めることを願っている。