中国の対外貿易白書(2011年版)

中国の対外貿易白書(2011年版)。

タグ: 中国の貿易 中国経済 中国商務部

発信時間: 2012-01-06 17:21:55 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

六、対外貿易の持続可能な発展を実現

現在、中国の対外貿易にはまだアンバランス、協調的でなく、持続可能ではないという問題が存在し、それは次の面にきわだって現れている。輸出の伸びは主に資源、エネルギー、土地、労働力と環境などの要素の投入および消耗に依存し、科学技術、管理、イノベーションなどの要素の投入が足りず、対外貿易の発展と資源・エネルギーの供給、環境の受容力との矛盾が日増しに顕在化するようになっている。企業の研究開発、設計、マーケティングとサービスなどの面の競争力がまだ強くなく、自らの知的財産権と自らのブランドをもつ輸出製品のウェートが大きくない。第1、2、3次産業を発展させる対外貿易の貢献はまだバランスに欠いている。中西部地域の対外貿易の規模とレベルはまだ相対的に立ち後れている。対外貿易の伸びの質と収益はさらに高めることが待たれる。中国政府はこれらの問題を冷静に認識し、積極的な措置をとって、対外貿易の発展パターンの転換を加速し、対外貿易の持続可能な発展を実現することに努めている。 対外貿易発展の総合的競争優位の育成に努める。

近年らい、労働力コストの絶えまない上昇、資源・エネルギーなど生産要素価格の大幅な上昇、輸出産業の本来の低コスト優位が大幅に弱化した新たな状況に直面し、中国政府は対外貿易を「粗放型」発展から「集約型」発展へ転換させる戦略目標を打ち出した。「第11次5カ年計画」期(2006~2010年)に、中国政府は輸出入税収政策を調整し、科学技術による対外貿易を興す戦略、市場多元化の戦略と品質で勝負する戦略を実施することに力を入れ、加工貿易の形態転換・グレードアップの試行を行い、輸出入企業に対する融資保険サービスを改善し、企業の技術進歩と製品構造の最適化を加速し、促し、対外貿易の総合的競争優位を強化した。ほとんどの輸出入企業は世界金融危機のダメージに耐えぬき、輸出入貿易が危機の後にかなり急速な回復を実現した。「第12次5カ年計画」期(2011~2015年)に、中国は現在の輸出の競争優位を保つことに努め、技術、ブランド、品質とサービスを核心とする新たな優位の育成を加速し、工業の形態転換・グレードアップを促進し、加工貿易のバリュー増加チェーンを伸ばし、企業と製品の競争力と付加価値を高めるようにしている。サービス貿易の発展に力を入れ、貨物貿易とサービス貿易の協調的な発展を促進している。サービス業の対外開放を引き続き拡大し、サービスアウトソーシングの発展を推し進め、新興サービスの輸出の拡大に努める。財政・税収、金融・保険、外国為替管理、税関通関、検査・検疫、物流と運輸などの分野において国の関連政策をさらに完全なものにし、実行し、貿易と投資の利便化を加速し、対外貿易の安定した健全な発展を促すことに努めている。 対外貿易の発展における省エネ・排出削減の推進を加速する。早くも1994年に、中国政府は『中国アジェンダ21――中国21世紀の人口、環境及び発展に関する白書』を策定、公表し、省エネ・排出削減を国民経済と社会発展の目標に組み入れた。「第11次5カ年計画」と「第12次5カ年計画」はエネルギー消費量と二酸化炭素排出量の低下を拘束的指標とした。

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