中国の貨物貿易の貿易黒字は主に外資系企業と加工貿易によるものである。経済のグローバル化がたえず深化する過程の中で、分業の細分化と経済規模の要求により、ますます多くの国際貿易は多国籍企業に主導され、それはバリューチェーン分業の産業内貿易または加工貿易によるものである。改革開放いらい、中国が吸収した外国投資者の直接投資は急速に伸びている。かなり長い期間、外資系企業の輸出入と主に外資系企業が経営する加工貿易は中国の貨物貿易に占める比率がいずれも約50%を保っている。外資系企業の輸出入と加工貿易は中国の貨物貿易の貿易黒字の主な要因である。2009年と2010年に、外資系企業の貨物貿易の貿易黒字はそれぞれ1270億ドルと1243億ドルで、同期の中国の貨物貿易黒字総額の64.8%と68.4%を占め、加工貿易の貿易黒字はそれぞれ2646億ドルと3229億ドルにのぼり、同期の中国貿易黒字総額を大きく上回っている。外資系企業の輸出入と加工貿易には大幅な貿易黒字が存在すると同時に、国有企業の輸出入、一般貿易と他の貿易方式には貿易赤字が存在している。 先進国の一部ハイテク技術貿易に対する制限の設定も中国といくつかの貿易パートナーとの貿易バランスに影響を与えている。