五、全方位的互恵協力の経済貿易関係を構築
中国の対外貿易は全方位的に発展しているものである。中国は国の大小や貧富を問わず、すべての貿易パートナーと実務的な協力と互恵・ウインウインの経済貿易関係を発展させている。 中国と先進国の貿易は持続的に、着実に伸びており、優位性の相互補完と互恵・ウインウインを実現している。中国とEUの貿易は近年らい着実に発展をとげている。EUから中国へ輸出される商品は主に工業完成品であり、そのうち、技術が進んでいる機械、電子製品、運輸車両、プラント、カギとなる部品(パーツ)と精密製品などは中国市場で非常に競争力がある。中国とアメリカの貿易には確固とした発展の基盤がある。中国から輸出するさまざまな消費財はアメリカの消費者の需要に適い、同時にアメリカからの電子、航空、バイオ、医薬品、農産物およびサービス貿易の輸入を引き続き拡大し、中国自らの発展の需要も満たしている。中国と日本の貿易は地政学的に近いという有利な条件を備えている。中日貿易は両国産業の持続的な協力と進歩を促し、また東アジア地域の経済分業と協力のさらなる発展を促した。中国はカナダ、オーストラリア、スイス、ニュージーランドなどの先進国との貿易および投資協力はいずれも良好な発展の勢いを保っている。 中国と新興市場、発展途上国との貿易は著しく伸びており、発展の潜在力が非常に大きい。2010年、中国とASEANの間の自由貿易協定(FTA)は全面的に実施され、90%の商品がゼロ関税を実現し、中国・ASEAN間の二国間貿易の急速な伸びを強力に促した。中国とASEANのそれぞれの特色と競争力のある商品が自由に相手の市場に入って、双方のさまざまな方面の需要に適っている。中国と韓国の貿易は持続的で、着実な伸びを保ち、両国相互の投資と経済協力の分野は非常に広い。中国と他のBRICs諸国の貿易は近年らい急速に伸びており、それぞれの優位産業の強力な発展を促し、新興経済市場の発展における広々とした前途を示している。
近年らい、中国と他の発展途上国との貿易もかなり急速なスピードで伸びており、アラブ諸国との長年らいの貿易もいっそう発展をとげ、ラテンアメリカ諸国との経済・貿易協力分野は引き続き広く開拓され、ラテンアメリカ諸国との貿易は双方の資源条件と経済構造の相互補完の優位を十分発揮し、それぞれの発展を促している。 中国は二国間と地域の経済貿易協力のメカニズム化の整備を非常に重視している。現在、中国と二国間貿易協定または経済協力協定を調印した国や地域はすでに150を超えている。中国はアメリカ、EU、日本、イギリス、ロシアなど主な経済体とのいずれもハイレベルの経済対話メカニズムを構築し保っている。中国はアジア太平洋経済協力機構(APEC)、ASEAN・中日韓(10+3)首脳会議、東アジアサミット(EAS)、中国・アフリカ協力フォーラム、グレータ・メコン・サブリージョン(GMS)経済協力、中央アジア地域経済協力、大図們江イニシアチブ(GTI)などの地域とサブリージョン経済協力メカニズムに積極的に参加し、中国は「隣国を善とし、隣国を友とする」という方針を堅持し、周辺諸国や地域とさまざまな形の辺境経済貿易協力を構築している。 中国は地域経済一体化の進展に積極的に、進んで参加している。