中国はクリーンで高額の燃料を強制的に普及させることはできず、また環境汚染の深刻な産業を即座にストップさせることもできない。これらの産業は雇用機会を創出し、中国のGDP成長を促しているからだ。中国の環境保護基準の改善は、長い道のりを歩むことになる。
中国の第12次五カ年計画(2011−2015年)の重要な点は、気候変化と環境保護だ。そのため大気品質の改善に関わる政策が、すでに実施に向け準備を整えている。中国の指導者は昨年、経済の高度発展に伴い発生する環境破壊問題を解決しなければならないと表明した。中国は第11次五カ年計画期間(2006−2010年)に、硫化物の高い削減目標を設定していたが、最終的にこれを達成した。
国民からの批判を受け、中国は昨年より大気汚染物質「PM2.5」のデータを公表している。北京で大気汚染が最も深刻な期間、この数値は500ポイントに達した。ロンドンの場合、大気汚染が最も深刻な場合でも、50−64ポイントにしか達しない。しかしイギリスは数年前、EUの大気品質基準を採用していなかったことを忘れてはならない。米国もまた、25年かけてようやく大気品質を改善することができた。欧米は20世紀の長期的かつ急速な工業化を経てから、PM2.5のデータを公表することに同意した。
しかし中国というと、西側諸国は自らの環境にやさしくなかった過去を、すっかり忘れてしまえるようだ。我々は非現実的な期待に基づき、中国の揚げ足を取っているのだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年2月20日