中国社会科学院金融研究所の易憲容研究員は、「アメリカの金融危機は、アメリカの金融システムを破壊しただけでなく、中国全体の金融政策も覆した。番組の内容や議論となる問題はこの時期から始まっている。中国のこの5年間の経済成長の不健全さは、いい悪いの問題ではなく、ただ事実を述べているに過ぎない」と指摘。その上で、
「このような経済成長モデルが今後の経済発展にもたらした問題や後遺症は極めて深刻である。この点を軽視してはならない。番組のタイトルにはいささか誇張があるが、実際のところもある。大切なことは、中国政府がこれらの問題に対して、認識を持ち、変革を決意することである。そうすれば中国経済が新しい一歩を踏み出すことは可能である」
「中国はBBCがこれまでの5年間の中国経済に対して行った“揚げ足取り”を額面どおりに受け取る必要などない。大切なことは中国経済の問題を確認し、中国政府のこの問題に対する認識を確認することである。そのような観点に立てば、番組は足元の中国経済を観察し再認識するのに役立つ。結局、中国は世界を愚弄することはできない。世界もBBCに愚弄されることはない。反対に、別の角度から中国経済を見ることができよう」と述べた。