発展中の世界は、大規模なインフラ整備のブームを迎えている。中国は請負人になり、資金を提供しようとしている。米CNBC(電子版)が伝えた。
中国の高官は20日、ナイジェリアの海岸に1400キロ以上の鉄道を敷設するという、最新の大型インフラプロジェクトを発表した。契約額は120億ドル。メディアは、これは中国が海外で勝ち取った最大規模の契約だと伝えた。
国内経済の冷え込みに伴い、中国は海外の巨額のインフラプロジェクトに投資を行っており、新たな資金援助計画を制定し発展途上国の力になろうとしている。発展途上国は経済成長に伴う人と物資の流動の拡大に対応しなければならない。ゆえにこれらの投資は、ナイジェリアの鉄道のような交通機関に向けられる。
米国が19世紀に西部で鉄道網を拡大したのと同じく、現在のこれらのプロジェクトは外界からほぼ隔絶された内陸部への拡張を目的とする。例えば中国はこの10年間で、数万マイルの道路と鉄道を敷設するため数百億ドルを投資している。これは経済のチャンスを、沿岸部から数億人規模の内陸部の労働力まで拡張するためだ。
発展中の世界の経済拡張は、大量の交通およびその他のインフラの需要を生んでいる。世界のインフラ投資総額は2025年に78兆ドルに達すると予想されており、現在の全世界のGDPをやや上回っている。大部分の資金は、個人投資家もしくは欧米の同盟国が主導する公共金融機関(世界銀行やアジア開発銀行など)からもたらされる。中国は歴史的な経済拡張により巨額の外貨を蓄えており、海外インフラプロジェクトに資金を提供している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年11月25日