ドイツ紙ディ・ヴェルトはこのほど、世界最速の高速列車トップ10を発表した。中国の「CRH380」は316.6キロの平均時速により、世界一に輝いた。日本の経済誌『東洋経済』(最新号)はドイツの交通業界コンサルタント会社「SCI Verkehr」の報告書を引用し、「中国2大鉄道メーカーである中国南車集団と中国北車集団の、世界高速鉄道市場におけるシェアは49%に達し、日本や欧州のメーカーを突き放し絶対王者になった」と報じた。
多くの海外メディアにとって、高速鉄道は中国の「アップグレード」の縮図になっている。ドイツのウェブサイトは4日、「中国は複製の猫から革新の虎になろうとしている。高速鉄道は、中国の革新を最も良く示す作品であり、他にもスマートフォンなどがある。世界2位の経済体は、世界進出の高速道路上を走行している」と伝えた。韓国紙・朝鮮日報は10月31日、「高速鉄道の特徴によると、高速鉄道は敷設後、請負国の鉄道基準により運行される可能性が高い。産業化がやや遅れた中国は、西側諸国が制定した規則を順守してきた。中国は高速鉄道を通じて規則の追従者から制定者に変わろうとしている」と分析した。
中国鉄道専門家の王夢恕氏は環球時報の記者に対して、「高速鉄道の輸出は、中国にとって非常に有意義だ。まず、高速鉄道でエネルギーとの交換ができる。エネルギーは世界各国にとって非常に重要であり、各種資源がそれほど十分ではない中国ならばなおさらだ。また、高速鉄道の発展はその他の部門と業界の発展を促す。これは一般的な業界とは比べ物にならない影響力だ」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年11月7日