日本の貧困者の生活を読み解く:家・車あり、内心は悩みばかり

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発信時間: 2010-05-18 10:57:01 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

悪循環:子どもも貧困

経済学者は、近年進められてきた労働市場に対する規制緩和や他国に端を発する低賃金競争の影響により、日本において低賃金労働者が急激に増加したと指摘する。さらに、こうした労働は基本的に社会保障制度がカバーする範囲の外に置かれている。

さらに多方面から注目すべきなのは、統計データが示すように、7分の1の子どもが貧困の中で生活している点だ。ソーシャルワーカーは「貧困家庭の子どもが様々な塾に通えないままでいるのは、これらの費用を支払えないからだ。

このため、こうした子どもたちは競争の激しい日本の教育システムへの適応が困難であるほか、永久に低賃金労働を続ける悪循環に陥ることになる」と危惧を示す。あるNPOの工藤俊彦理事は「日本において容易に根絶できない下層階級が現れる可能性が高い」と語る。

51歳のシングルマザー、節約のために食事は2回だけ

今年51歳のシングルマザー・佐藤聡美さんは、まだ17歳の娘を育てるために2つの仕事を掛け持ちしている。このように働いても、佐藤さんの年収は約150万円にも届かず、貧困ライン以下の生活水準にある。

「貧困という言葉は使いたくないけど、貧しいのは確か」と佐藤さんは漏らす。2つの仕事を掛け持ちしているが、医療費を払うことができないので病院にかかっていない。年々持病が増え、慢性的に関節炎に苦しんでいるほか、めまいに襲われることもよくある。昨年、娘の高校進学に際し、制服購入に約6万円が必要になったが、こうした極当たり前の出費のために、佐藤さんは食事を1日2回に減らさなければならなかったという。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年5月18日

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