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組織構造を見直し、情報交換や意思疎通に役立てる
『ファイナルファンタジーXIII』開発チームでは以前こんなことがあったという。「プロジェクトの進展に伴って、古い組織構造ではだんだん無理が出てきた。なぜなら、専門部門を細かく分けすぎたため、それぞれの部門での問題がどんどん溜まっていった。そして、部門間の意思疎通もなかなかうまく行かず、最終的にはチーム内で衝突が起こり、プロジェクトが一時中断を余儀なくされた。」
日本に限らず世界中の大型ゲーム開発チームにとって、これと似たような状況は決して珍しいものではない。そしてその解決方法も簡単で、細胞構造のように、組織をその特性に応じて分ければいいのである。こうすることでスムーズな意思疎通が可能となり、個々のスタッフの構想や意見が重視、検討され、それぞれの積極性を引き出すことができるようになる。
もちろん、伝統的な組織構造も維持していくべきだ。全てのスタッフが「二重国籍」を持ち、横方向のスムーズな意思疎通と同時に縦方向の交流を保つことで、会社の管理と専門内容における協調を図ることができるからだ。
スタッフの生活品質を改善し、士気を高める