8.事務機器<建議>
① 企業の事業活動の実態、企業や銀行の管理コストを考慮し、各種の外貨管理関連規制の撤廃・緩和、手続きの簡素化、運用の統一化を要望したい。
②会計制度・税務において、市、省ごとに諸制度の適用時期や運用において差異が存在しないよう、中国全体及び所轄当局内での統一した運用・取り扱いの徹底を要望したい。
③ 中国輸入通関のCIQ 検査に於いて、商品説明資料の提示の際、部材の図面を要求されることがある。用途、成分説明の提示要求は理解出来るが、検査・判断基準が曖昧なため、その明確化を要望したい。
④ 同一製品のHS コードの解釈が地域や担当者により異なる。国家税関総署から各税関に対して、統一的運用の指示を要望したい。
⑤ 企業が単独で開催する展示会用の一時輸入品について、国際慣習にあわせ、ATAカルネの使用を認めるよう要望したい。
⑥ インクカートリッジ、トナーカートリッジ等の消耗品の模倣品に対する当局による一層の自発的な摘発、取り締まりの強化を要望したい。模倣品業者の拡大を防ぐために、一定期間だけではなく、継続的な取組み、特に重点エリアについては繰り返して摘発キャンペーンを行うことを要望したい。
⑦ 「 インターネット商品取引及び関連サービス行為管理暫定弁法」に基づく当局の管理監督の徹底を要望したい。併せてインターネット販売における模倣品(消耗品)の取り締まり、罰則の強化、特に侵害を繰り返す悪質な業者に対してはより厳格な対応を要望したい。
⑧ 模倣品(消耗品)業者の再犯に対し、営業許可の取消、経営者の責任追及等、断固たる対応を更に要望したい。少なくとも再犯者に対しては微罪であったとしても厳罰を科すことを要望したい。対応の一つとして差押えた模倣品への評価基準を厳しくし、一般市販価格での模倣品価値の認定、また主要部品やパッケージの評価基準の見直しを要望したい。
⑨ 直接的な侵害者だけでなく、模倣品(消耗品)製造にかかわる川上業者への取り締まり、罰則を強化し、上流の共同不法行為者に対して、行政、刑事においても責任追及されるように法律整備を要望したい。同様に、模倣品(消耗品)を扱う業者に出店をさせている電脳城側に対しても当局が指導、罰則を与えられるよう法律を整備し、また、電脳城側が自発的に自身の市場を管理・監督することを法律により義務付けすることを要望したい。具体的には出店者の身元確認、営業許可証の確認、虚偽登録や模倣品(消耗品)販売等の不正行為を働いた出店者を野放しにした場合の罰則規定等を要望したい。
⑩ 外資系企業は国家標準の制定活動に参入しにくく、実態としてほとんど参加できていない。外資系企業が標準化活動に参加しやすいように体系整備を要望したい。
⑪ 中国国家標準と各国標準・グローバル標準の規格値に不整合があり、整合化を要望したい。また中国国家標準と中国業界標準との間にも不整合があり、中国国内の各標準間の整合化を要望したい。
⑫ 現在検討されている政府調達管理弁法が、過度に国内産業保護的な内容になることなく、政府調達協定、グローバルスタンダードに沿った内容で制定されることを要望したい。また、政府購買リストの運用が統一されておらず、合理性を欠く要求も多いため、統一的かつ簡素な運用を要望したい。