◇アナリスト:菅首相はわざと自民党を激怒
しかしこの2つのポストが象徴する“震災復興”と“原発事故処理”は菅氏が首相に留まる2枚のカードとなっている。
菅首相は今回の内閣改造で自民党から浜田和幸参議院議員を総務政務官に任命、その後、浜田氏は自民党離党を発表した。こうした行為を自民党は“挑発”と受け止めており、国会運営が益々難しくなるのは間違いない。自民党の逢沢一郎国会対策委員長は、「政党間の信頼関係を徹底的に壊す」と批判。民主党の安住淳国会対策委員長も「国会運営に不利だ」と首相を公然と責めた。
菅首相はわざと自民党を激怒させ、自民党が国会で強硬な立場を取るよう刺激して一部の重要な法案がなかなか通過できないようにしようとしている可能性があるというアナリストもいる。法案が遅々として採択されなければ、菅首相の退陣日程も読めなくなるからだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年6月28日