◇移住、職探しが問題に
管野村長によると、飯館村の村民にとって、福島を離れるということは、昔とまったく違った生活をしなければならず、移住や職探しといった問題が出てくる。これは多くの村民、特に中高齢者にとっては難しい選択だ。そのため一部の若者は福島県外に移住したが、まだ多くの村民が県内にとどまっている。その多くは車で1時間ほどの福島市内に住み、毎日車で村に通勤するか、村が組織する治安パトロールに参加するか、できる限り室内で行政的な仕事を行っている。村民の多くがすでに福島市内に新しい仕事を見つけ、時々家に戻っている。しかし放射能汚染が長期的に続けば、村民がこのまま故郷とのつながりを維持できるか、「飯館村」が存続できるかという問題が出てくる。
美しい故郷は目に見えるが、放射線は目に見えない、目先の見通しは立ったが、将来の見通しは立たない。飯館村の多くの住民は何をより重視し、いかに選択するか、難しい選択を迫られる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年9月13日