中国人記者、震災被災地を再び取材--(2)離別の痛み 気丈な生存者

中国人記者、震災被災地を再び取材--(2)離別の痛み 気丈な生存者。

タグ: 大震災 被災地 取材 中国人記者

発信時間: 2011-12-27 10:51:54 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

写真:女川町の海岸に残る、津波に破壊された建築

 

見たところ佐藤さんは物静かで、ちょっと憂いを感じさせる人だった。しかし記者の質問や相談事に対し、一つ一つ丁寧に答えてくれた。一人息子が巨大な津波にのみ込まれた悲しみを、彼がどう押し殺し平静を保っているのか想像がつかない。

記者も子供を持つ親の一人だ。短期間ですら、子供が身近にいなければ心配になる。子供を永遠に失うならば、どんな気持ちになってしまうのだろうか。何か慰めの言葉を掛けようとしたが、下手な言葉で彼の心をこれ以上傷つけたくなかった。仕事の話を終えるとすぐに別れを告げた。

後に記者は佐藤さんについてのニュースを見た。そこで佐藤さんは、自分が力強く生き、女川町の漁港や漁業の復興のために貢献したいと言っていた。家が流され、子供や両親が津波に巻き込まれてしまった佐藤さん。

気の遠くなるような再建の仕事に立ち向かう公務員として、避難所生活を送る住民たちのフォローをしなければならない。心に負った大きな傷を内に秘める彼の精神の強さは、計り知れないものだと思う。

 

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