日本は近ごろ、国際舞台で活発な動きを見せている。メコン川流域諸国や同じアジアの国インド、古くからの友人である米国と交流を図る動きから、日本が影響力の拡大を望んでいることは明らかである。
「福田ドクトリン」の見直し
日本は近ごろ、メコン川流域で頻繁に行動を起こしている。4月21日にタイ、ミャンマー、ベトナム、カンボジア、ラオスのメコン川流域の5カ国と第4回日本・メコン川流域諸国首脳会議を東京で開いた。日本は、2013 年度から3年間で約6000億円の政府開発援助(ODA)を実施し、同地域の発展を促進することを表明した。また会議では、交通網の整備を通して各国の関係、東日本大震災とタイの洪水を踏まえた上での防災協力の強化などの内容を盛り込んだ共同文書『東京戦略2012』が採択された。
そのほか、日本政府は、日本とミャンマーの経済協力の強化に向けて債務問題を解決するため、ミャンマーの3000億円超の債権を放棄すると発表した。外務省は会議後に公表した文書で、メコン川地域は地政学的に重要な場所にあり、日本企業が国際市場に進出する重要な拠点の一つでもあるとした。
1970年代、日本の当時の首相の福田赳夫氏は東南アジア外交の基本原則「福田ドクトリン」を発表し、日本が東南アジア諸国の発展を支援する考えを示した。最近では、日本の東南アジア諸国への支援はメコン川流域の5カ国に集中し、この地域での影響力を強化している。
日印協力の促進